とよあけの自然 

豊明市のコケ ~ミクロな環境を求めて~

工事中

 

コンクリートの用水路と水中に見られるヤナギゴケ

 「コケ」という語は、「モウセンゴケ」のように種子植物にもついていますが、植物学的には「蘚(セン)類」・「苔(タイ)類」・「ツノゴケ類」を意味します。ここではそのうちスギゴケ類で代表される「蘚類」について取り上げてみます。
 豊明市 には現在93種の蘚類を確認しています。多くのコケが好む陰湿な地に乏しい本市にこれだけの種が分布するのは驚きです。本市の10倍もの面積のある隣接の名古屋市 の分布に匹敵するほどの種数です。
 それでは陰湿な地に乏しいにもかかわらずなぜ多種のコケが生育しているのでしょうか。理由の1つは、コケにも乾燥地に強い種があること。でもこれはどこでもいえることで本市の特徴ではありません。もう1つ理由があります。それは人工的な環境の中にも適した地をみつけて住みついている種が多いと言うことです。例えばヤナギゴケはコンクリートの用水路の中に、ホウオウゴケの類が年中湧水が流れる排水路の壁面に、サワゴケがヒューム管の排水口内壁にと言うように、決して広くないむしろ極めて狭いミクロであるが適切な環境を求めて生育しているコケの姿がうかがわれます。

 

市史編集委員 成田 務

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