とよあけの自然
セキレイ ~水辺の散策で出会う野鳥~
川沿いを歩いていると、大きさがスズメくらいの白と黒(または灰色)の鳥が飛び立つのによく出会います。飛ぶ姿を見ると、スズメよりもずっと尾が長く、再び水辺に降りると盛んに尾を上下に振っているのがわかるでしょう。それはセグロセキレイかハクセキレイのどちらかです。
頭から胸まで黒いずきんをかぶり、目の上にきりっとした白い眉のある方がセグロセキレイで、白い顔に目を通る黒い横線があって、優しい顔つきをしている方がハクセキレイです。
声の方も、セグロセキレイはジジーと濁った声、ハクセキレイはチュチュッと柔らかい声です。
セグロセキレイは日本特産で1年中見られる留鳥(りゅうちょう)です。一方、ハクセキレイは北半球に広く分布しており、今では 1年中見られるようになりました。かつて豊明では冬鳥だったのですが、 30年ほど前から繁殖地が北海道からじわじわと南下を始め、しばらく前から少数が夏でも豊明で見られるようになりました。