とよあけの自然 

ツバメ ~南国からの渡り鳥~

 

工事中


電線にとまり明るくさえずるツバメ
 

 境(さかい)川の堤防に立つと、流域に広がる水田に1か月程前に植えられた水稲(すいとう)が日ごとに成育し、緑の絨毯(じゅうたん)を敷きつめたような田園風景(でんえんふうけい)から、鳥の鳴き声が心地よく伝わってきます。
 この春に暖かな南国から渡ってきたツバメ・アマサギ、そして、1年中住んでいるヒバリ・ケリなど20種余りの野鳥を観察することができます。
 昭和30年代は、農作物の害虫を取ってくれるツバメのために、玄関の鴨居(かもい)の上に出入り口を設け、農繁期(のうはんき)に留守(るす)をしても土間(どま)に巣をかけられるように心遣(こころづか)いをしていました。
 しかし、昭和40年代になると、害虫の駆除(くじょ)を農薬に頼るようになったことや、農家の住環境(じゅうかんきょう)の変化により土間が消失しはじめ、営巣(えいそう)の場所は商店街や駅の外壁・軒(のき)などに追いやられてしまいました。巣作りは、泥土(どろつち)に藁(わら)や草をまぜながら積み上げ、産座(さんざ)には藁や羽毛が敷かれています。
 私たちの家庭では、壁には土と刻んだ藁をこねて塗り、寝具には羽毛布団を使っています。人間とツバメ、どちらが先に考えたのでしょうか。

 

市史編集委員 三浦 馨

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