とよあけの自然 

地層は過去を物語る その4 ~ 地層の年代を知る~

地層は過去を物語る その4【とよあけの自然】の画像その1
(写真1)沓掛火山灰層(沓掛町)

 

地層は過去を物語る その4【とよあけの自然】の画像その2
(写真2)沓掛火山灰層中のジルコン

 


  地層の話をすると、よくこの地層は何年ぐらい前のものかと質問されます。多くの地層は、過去の研究により年代値が推定されており、その年代値を答えています。それでは、地層の年代はどのように推定するのでしょうか。
 地層の年代を推定する方法はいくつもありますが、市内の丘陵に分布する東海層群では、火山灰層を利用して推定しています。(写真1)は、沓掛町で観察される沓掛火山灰層です。この火山灰層にはジルコンという鉱物(写真2)が入っています。ジルコン中にはわずかにウランが含まれていて、それが核分裂をするとき、鉱物に傷跡を残します。この傷跡の数を数えることによって年代を測定するのです。この方法をフィッショントラック法といいます。
 沓掛火山灰層の年代をフィッショントラック法で測定したところ、約330万年前のものと分かりました。その年代値をもとに火山灰層の上下の地層の年代を推定していくのです。

 

市史執筆員 宇佐美 徹

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