とよあけの自然 

着生ゴケ ~大気汚染を示すバロメーター~

市内でよく見られる着生ゴケ


 地面から離れて樹幹に着生して生活している着生ゴケは、生活に必要な水分や養分のほとんどを雨水や大気成分に依存しています。そのため大気の汚染には極めて敏感です。また、感受性は種により差があるので、どんな種がどの程度生育しているかということを調べ、大気汚染の程度を知る手がかりとすることができます。
 さて、本市における着生ゴケの状況はどうなっているのでしょうか。市内の社寺林や丘陵地など26地点の樹幹を調べた結果、11種の着生ゴケ(蘚類)が見られました。多い所では、1つの樹幹に4種が生育していました。市域内で出現率が高い着生ゴケにはナガハシゴケやサヤゴケがあります。これらの種は普通は大気汚染の強いところには現れない種ですので、市域の大気汚染の程度は全体に良好であることを示していると言えます。反対に、大気汚染に強いとされる種のヒナノハイゴケも4ヵ所から出現していますが、そのうち3ヵ所はナガハシゴケ等他の種を伴っています。しかし、市内中央部の市街地には単独で生育しているところがあり気になります。あなたの住んでいる近くの着生ゴケはいかがでしょうか。

 

市史編集委員 成田  務

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