とよあけの自然 

カバイロツルタケ ~テングタケ科

カバイロツルタケの画像


 テングタケの仲間は有毒なものが多くて素人は手を出さないほうが無難ですが、ヨーロッパでは高級な食用キノコとして知られているタマゴタケもテングタケ科の仲間なのです。
 カバイロツルタケは、傘の直径が7~8センチくらい、高さは12~15センチくらいで、上から見ると、ふちは明るい栗色、中心は濃い栗色をしていて、中心から放射状に筋が出ています。
 傘の柄は鶴の首のように長くて(名前の由来)、白地に栗色のだんだら模様が入っており、途中にはツバがありません。柄の根元には白い卵の殻のような袋が付いています。
 このキノコは誰でも好きになれるキノコです。吸い物の実にしてもよいし、油でいためてしょうゆをかけただけでもおいしいキノコです。
 キノコをこれから勉強してみようという人は信頼のおける図鑑で、それぞれ著者が違うものを3冊買うことをお勧めします。若いとき、成長したとき、湿ったとき、乾いたとき、産地の違い、個体による違い、時期による違いなどがあって迷いやすいからです。

 

市史執筆員 三津井 宏