とよあけの自然 

地層は過去を物語る ~300万年前の豊明市~

工事中

写真1 市内で観察される東海層群

 

 
工事中

写真2 砂層中に発達する斜交葉理(しゃこうようり)


 市内の丘陵部では、ところどころで写真1のような地層が観察できます。この地層は東海層群と呼ばれ、今から約三百万年前に堆積したまだあまり固まっていない礫(れき)や砂、泥からできています。さて、東海層群が堆積した時代、豊明市 はどのような場所だったのでしょうか。
 地層中には、それが堆積した当時の環境を示す多くの証拠が残されています。堆積物の大きさや堆積構造、化石などがあげられます。それらをひとつひとつ調べることにより、古環境の復元が可能になります。写真2は斜交葉理(しゃこうようり)と呼ばれる堆積構造です。斜交葉理は砂や礫が、流れのある水中で堆積する時にできる構造で、河川の堆積物であることを示しています。さらにその形によって、流れの速さや方向を知ることができます。
 東海層群は数百万年前に存在した、大きな湖(東海湖)の堆積物であると、以前は考えられていました。しかし、地層の詳しい研究が進み、今では河川の堆積物であることが分かっています。市内の東海層群も斜交葉理の発達した砂・礫層が多く分布しています。これらの地層は、当時、氾濫(はんらん)を繰り返しながら縦横無尽(じゅうおうむじん)に川が流れていたことを物語っています。

 

市史執筆員 宇佐美 徹

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