ゼフィルス~雑木林の手入れで増加したと思われるチョウたち~

アカシジミ、ミズイロオナガシジミ写真

 森の妖精(ようせい)ゼフィルスと呼ばれるチョウの仲間がいます。昆虫好きのあこがれの存在のひとつといえるチョウたちです。そのチョウが豊明市でも生息しているはずと1990年代末期の市史自然編作成時に必死に探した結果、ようやく見つけたのはアカシジミが一頭だけで、最普通種と思われたミズイロオナガシジミはついに確認できませんでした。ねらって探していたのにこの結果でしたので、当時は個体数が相当少なかった可能性があります。

 時が移り2010年代後半、二村山でていねいに見ていれば二種とも出会える確率の高いチョウへと変わっていました。2010年代前半にはビロウドツリアブなどの昆虫も増加しています。これらの増加に共通するのは二村山周辺で里山環境の

保全活動が行われ、明るい雑木林環境が増えたことです。目に見える成果が出るのは、今後の環境整備へのモチベーションアップにつながります。ぜひ継続していただきたいと思います。

 

豊明市史(自然)執筆員 吉鶴 靖則

広報とよあけ 令和8年5月号 とよあけの自然掲載