セグロセキレイ~変化したセキレイの勢力図 その2~

セグロセキレイ写真

 セグロセキレイは日本固有種とする図鑑もある、日本を代表するセキレイの仲間です。1年中見られる留鳥で、一昔前までなじみ深い鳥でした。しかし、最近は見渡せばハクセキレイばかり。主役の座を奪われ、影が薄くなった印象です。

 一見するとハクセキレイの方がセグロセキレイよりも力関係が強く、セグロセキレイが追いやられたように感じられます。ところが縄張り争いを研究した結果では、セグロセキレイの方が強いようです。生息適地としてもっとも好む環境である河川中流の川岸などではセグロセキレイが見られ、ハクセキレイは条件がよい環境を追われてしまうようです。セグロセキレイとの勢力争いに敗れてハクセキレイがよい環境から押し出された結果、人目につきやすい街中まで出ざるを得なかったという解釈ができる研究結果は意外でした。代わりに都市部への分布拡大に成功したハクセキレイが、今ではなじみのセキレイとなっています。

 

豊明市史(自然)執筆員 吉鶴 靖則

広報とよあけ 令和8年2月号 とよあけの自然掲載