セアカゴケグモに注意してください
セアカゴケグモは、本来オーストラリア、東南アジアなどの熱帯、亜熱帯地域に生息する毒グモです。日本では平成7年に大阪府で初めて発見され、その後、各地で確認されています。愛知県内では、平成17年8月に中部国際空港敷地内で初めて発見されました。
豊明市内でも側溝の内部、網蓋のすき間や蓋の裏側、フェンスの基部、花壇のブロックの内側、墓石のすき間で目撃されています。
セアカゴケグモの習性はおとなしく、攻撃性はありませんが、さわると咬むことがあります。万一の被害を防ぐため、正しい情報と知識を持ち対応しましょう。
セアカゴケグモの生態
メスの体長は、約0.7センチメートル~1センチメートルで全体が黒色で腹部の背面に赤色の縦斑紋があります。オスの体長は、0.4センチメートル~0.5センチメートルで腹部の背面は灰白色をしています。メスは毒を持ちますが、オスに毒はありません。
穴や隙間に強い糸で不規則な網を張るため、排水溝の蓋や格子部分、側溝やマンホールの中や裏側等に生息しています。
セアカゴケグモを見つけたら
手で捕まえたり、触らないように気をつけてください。咬まれないように気をつけながら次の方法で駆除してください。
駆除方法
市販の殺虫剤を用いて駆除をしてください。または、踏みつぶしてください。
卵のう(卵の入った直径1cmの白い球体)には、殺虫剤が効かないことが多いので、子グモが散らばらないようビニール袋に入れて、踏みつぶして駆除してください。
※市役所や保健所への通報(報告)は不要です。
セアカゴケグモに咬まれないための注意
- セアカゴケグモを見つけても、素手でさわったり、捕まえたりしないようにしましょう。
- 屋外での作業には軍手などの手袋を使用しましょう。
- クモの生息しそうな場所をこまめに清掃するなど、クモの棲みにくい環境を作りましょう。
- 市販の家庭用殺虫剤を直接噴霧したり靴で踏み潰したりすることにより駆除できます。卵のう(卵が入っている袋)は、はしなどで取り出して踏み潰すとよいでしょう。
セアカゴケグモに咬まれたときの対処法
咬まれたときは、針で刺されたような痛みを感じます。咬まれた部分の周りが赤く腫れたり、熱く感じたりします。症状は、通常数時間から数日で軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。
万が一クモに咬まれたら、患部を流水や石けん水でよく洗い、できるだけ早く医療機関で治療を受けることが大切です。咬まれたクモを殺して持参すると、適切な治療につながります。
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