湛水(たんすい)防除事業として、尾張農林水産事務所が大久伝排水機場の更新を行いました。

旧大久伝排水機場は昭和49年に建設され、約50年湛水防除施設とし、重要な役割を担ってきました。

今回の更新で、経年劣化により低下していた排水能力の向上が見込まれます。

令和7年度7月より新しい排水機場の運用を開始しましたので、今回設置した新しいポンプのご紹介をします。

 

湛水(たんすい)防除事業とは…

「湛水」とは農業用語で、水田に水を張ってため続けることを言います。湛水は稲作において欠かせないものである一方、排水がうまく機能しないと必要以上に水が溜まってしまい、農作物が被害を受けることもあります。

農作物を湛水被害から守るための事業を湛水防除事業といいます。

 

旧排水機場 

ポンプ:横軸軸流ポンプ 動力:エンジン(重油)

    旧ポンプは重油で動いていました。使用中は、声が聞こえなくなるくらいのものすごい音です。

 

新排水機場

ポンプ:縦軸軸流ポンプ 

動力:エンジン(重油),モーター(電気)

 新ポンプは、エンジン(重油)で動かすものと、モーター(電気)で動かすものが1台づつ入りました。

 

水槽内:ここに水が集まりポンプにより境川に排水されます。

ポンプ :口径φ1350mm この大きさのものが2台設置されました。

    この羽根車がまわり水を吸い上げて、河川へ排水します。

  

 

今後は旧排水機場の解体工事を引き続き行います。工事の際は近隣の方にご迷惑をおかけしますがご協力お願いいたします。