【株式会社和田工業】社員同士が自然に支え合う関係                                

弊社では働きやすい環境づくりの一環として、10年程前から自然な形で子連れ出勤を受け入れていましたが、豊明市の「ワーク with チャイルド」制度を知って制度化することにしました。時代に合った制度で、社員と会社、双方がメリットを感じています。

社員同士の支えあい

当社は製造業ですから、働く社員の多くは工場内の勤務です。子連れ出勤をする場合、安全面から子どもと一緒に工場内に入ることはできませんので、事務所で働く社員が自分の子どもを連れてきたり、別の社員の子どもをみる場合があります。もともと社員同士のコミュニケーションを大切にする文化がありますが、子どもを連れてくることでお互いの家族のことを知り、さらに理解が深まったと思います。今では社員同士が自然に支え合う関係になっています。

社員の理解と子どもが過ごしやすい環境づくり

よくあるのは、いつも子どもの面倒をみているご家族の急な用事や通院などのために、子どもを連れて出勤するケースです。事務所で預かったり、小さいお子さんは会長宅でみたりと臨機応変に対応しています。大企業ではないので従業員同士は面識があり、親との距離も遠いわけではないので、預ける方も世話する方も受け入れやすかったのだと思います。

今では、社内規程の整備や子どもが過ごしやすい環境づくりを行い、子連れ出勤の受入れ態勢を整えています。

 

 

子連れ出勤の規定

子連れ出勤の規定も整備しました。

 

 

補助金で購入した遊具

補助金で購入した遊具の一部です。

 

事務所の一角にじゅうたんを敷き、事務員の目の届く場所で遊んでいる様子です。もっと小さい子用に、絵本や人形、プラレールやミニカーなども用意しています。

遊んでいる様子

遊んでいる様子

モニターも購入し、テレビゲームを持参した子どもはゲームもよくしています。インターネットをつないで動画サービスを観ることも可能です。ゲームや動画サービスは賛否両論あるかと思いますが、仕事をしながら子どもをみているので、こういう機器も活用しています。

 

ワチャ以外の取り組みとして、家族も一緒に参加できる行事を企画して、家族同士のコミュニケーションをとれる機会をつくるようにしています。毎年恒例のいちご狩りに行ったり、商売繁盛を祈念するために千代保稲荷にお参りに行ったりしています。日ごろ家庭を守ってくれているご家族や、お子さんたちに楽しんでもらうためのイベントですが、そうすることで会社にお子さんが来たときに比較的スムーズに馴染めているのかもしれません。 

          

           

いちご狩りの様子

子どものいる社員の声

  • 9歳、6歳、1歳の子どもがいます。6歳の息子を一度連れてきたことがあります。子どもが世話をしてくれる仲間になついていたので安心でした。預けたときの様子などを共有することで社員同士のコミュニケーションにもつながると感じました。
  • 以前子連れ出勤して、事務仕事をしながら子どもをみたことがあります。仕事をしながら面倒をみるのはそれなりに大変でしたが、親が働いている姿を見せることができるのは子どもにとっても貴重な経験と思いました。
  • 7歳と8歳の子どもがいます。いざというときに子育てを経験した仲間が見てくれるのは助かりますね。

周囲の社員の声

  • 子連れ出勤だけでなく、他の福利厚生も充実していると感じます。社員を大切にしてくれる会社なので、働きやすさを感じています。
  • 製造要員のメンバーが休むと生産予定の変更が必要になってしまいます。子連れ出勤してくれると現場としてはとてもありがたいです。

会社としてのメリット

  • 社員満足度を向上させ、職場定着につながる取り組みだと思います。
  • 社員同士の理解が深まり、それがチームワークの向上につながり、より良い組織づくりに寄与すると考えています。
  • 会社としても業務を止めずに済みますし、社員にとっては休まないことで収入の安定につながっています。

ルールばかりを整備しようとすると余計な労力がかかったり、やぶへびになったりしそうだったので、まず子どもを連れてきてやってみたのが良かったです。製造業でも工夫次第で子連れ出勤は導入できています。ワチャする社員が「いつも通りに仕事が出来ないことを不満」に思うよりも、「いないよりずっと良い」と思える雰囲気づくりが大切だと思います。

当社の取り組みが、子どもと子育て家庭に温かい地域づくりにつながり、地域貢献の一助になれば幸いです。

 

 

豊明市子連れ出勤普及啓発事業受託者

株式会社和田工業

代表取締役社長 和田敦

株式会社和田工業ホームページ