なぜ、東海地震が起こるのか

 日本列島の太平洋岸では、プレートの潜り込みによる地震がかなり正確な周期で繰り返し起こっています。

フィリピン海プレートが潜り込む駿河湾から南海道では、100年から150年の周期で、ほぼ同じ場所で同じ規模の地震が起こっ ています。

 過去の地震発生状況を見ると駿河湾から御前崎沖では1854年の安政東海地震以来150年にわたって大地震がなく、地震のエネルギーはかなり蓄積され、プレート の潜り込みによる歪みは極限に達していると考えられています。
 そのため、東海地震は明日起きてもおかしくないと言われています。

震源図解

 

 地震防災対策強化地域

  東海地震が発生した場合に著しい地震被害が生じる恐れがあるため、地震防災に関する対策を強化する必要がある地域です。

 具体的には、

  1. 震度6弱以上の揺れが予想される地域。 震度階級はこちらをクリックしてください。→震度階級
  2. 20分以内に高い津波(沿岸3km以上、地上で2m以上)が来襲する地域
  3. 一体的な防災体制の確保等の観点について配慮した地域。

  中央防災会議の専門部会において、東海地震の震源域が見直され、震源域が約50キロメートル西に寄り、豊明市の一部が震度6弱の地域に含まれると想定さ れ平成14年4月24日、豊明市も強化地域に指定されました。
  豊明市全域で想定される震度は 震度5強~6弱が想定されています。
 なお、 東海地震と東南海地震が同時に発生した場合は震度6強も想定されています。

 

 南海トラフ地震とは?

  東海地震をはじめとした東南海・南海地震はそれぞれ単独で発生すると考えられていましたが、東日本大震災の際に海溝型地震が連動したことを受け、東海・東南海・南海地震も連動する可能性があると考えられるようになりました。

 この3つの地震の震源域を総称したものが「南海トラフ」となり、3つの震源域が連動する地震を「南海トラフ地震」と呼びます。

 

 南海トラフ地震防災対策推進地域

 これは平成15年に「東南海・南海地震防災対策推進地域」として指定されたものが法改正により改められたもので、南海トラフ地震が発生した場合に著しい地震災害が生じる恐れがあり、地震防災対策を推進する必要がある地域のことで、愛知県内の全ての市町村が推進地域に指定されています。(平成26年4月現在)

 

 南海トラフ地震に関する情報についてはこちらをクリックしてください。→南海トラフ地震

 

  家庭(みなさん)で行ってほしい動き
  1. テレビ、ラジオのスイッチを常に入れ、正確な情報を手に入れる。
    市役所や消防署からの情報にも注意する。
  2. 家の内外の整理をする。(転倒や落下防止対策)
  3. 火の使用は自粛する。使用する場合は、火のそばを離れない。
  4. 身軽な服装に着替える。(長袖、長ズボン、靴)
  5. 危険物などの安全に注意する。灯油やプロパンガス等の危険物の安全措置を行う。
  6. 非常持ち出し品の確認する。
  7. 隣近所、災害弱者の手助け等、助け合う。
  8. 自動車や電話の使用は自粛する。