南海トラフ地震とは?
以前は、東海地震をはじめとした東南海・南海地震はそれぞれ単独で発生すると考えられていましたが、東日本大震災の際に海溝型地震が連動したことを受け、東海・東南海・南海地震も連動する可能性があると考えられるようになりました。
この3つの地震の震源域(駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域)を総称したものが「南海トラフ」となり、3つの震源域が連動する地震を「南海トラフ地震」と呼びます。
日本列島の太平洋岸では、プレートの潜り込みによる地震がかなり正確な周期で繰り返し起こっています。
フィリピン海プレートが潜り込む駿河湾から南海道では、100年から150年の周期で、ほぼ同じ場所で同じ規模の地震が起こっ ています。
過去の地震発生状況を見ると駿河湾から御前崎沖では1854年の安政東海地震以来150年にわたって大地震がなく、地震のエネルギーはかなり蓄積され、プレート の潜り込みによる歪みは極限に達していると考えられています。
南海トラフ地震の危険エリア
平成14年4月24日に豊明市は大規模地震対策特別措置法による「地震防災対策強化地域」に指定されました。
これは、東海地震の想定震源域が見直されたことによるもので、愛知県内では、名古屋市を含む39市町村が強化地域に指定されています。(平成24年4月現在)
また、平成26年3月31日には、南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法による「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されました。これは平成15年に「東南海・南海地震防災対策推進地域」として指定されたものが法改正により改められたもので、愛知県内のすべての市町村が推進地域に指定されています。(平成26年4月現在)
※南海トラフ地震が発生した場合に著しい地震災害が生じる恐れがあるため、地震防災対策を推進する必要がある地域のことです。
南海トラフ地震臨時情報
南海トラフ全域を対象として、異常な現象を観測した場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合に、気象庁より「南海トラフ地震に関連する情報」の発表がされます。(令和元年5月31日より運用開始)
※本情報の運用開始に伴い、東海地震のみに着目した情報(東海地震に関連する情報)及び南海トラフ地震に関連する情
報の発表は行われません。
気象庁リーフレット(pdf 918KB)
南海トラフ地震に関連する情報の種類と発表条件(気象庁のページリンク)
南海トラフ地震臨時情報の解説(内閣府のページリンク)
「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたとき
「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたときは、家具の固定、最寄りの避難所・避難場所、家族との安否確認手段の取決め、家庭における備蓄等、日頃から行っている備えの再確認をしてください。
地震に備えるための「家庭の防災会議」
地震は、家族が離れ離れのときに起こることも考えられます。そんな時に慌てないように、普段からお互いの連絡方法や避難場所を決めておきましょう。
家庭(みなさん)で行ってほしい動き |
- テレビ、ラジオのスイッチを常に入れ、正確な情報を手に入れる。
市役所や消防署からの情報にも注意する。
- 家の内外の整理をする。(転倒や落下防止対策)
- 火の使用は自粛する。使用する場合は、火のそばを離れない。
- 身軽な服装に着替える。(長袖、長ズボン、靴)
- 危険物などの安全に注意する。灯油やプロパンガス等の危険物の安全措置を行う。
- 非常持ち出し品の確認する。
- 隣近所、災害弱者の手助け等、助け合う。
- 自動車や電話の使用は自粛する。
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