1 概要
本市では、2017(平成29年)年9月19日付けで「豊明市立双峰小学校及び唐竹小学校のよりよい教育環境を実現するための基本方針」を策定し、双峰小学校と唐竹小学校を一つにして、2021(令和3年)年4月に現双峰小学校の場所に新設校をつくることにしました。また、一方の唐竹小学校の跡施設は、「市の公共施設として維持し、子育て関係の施設を中心に複合施設として利用するとともに、地域に意見を聞き、地域の拠点や災害時の避難所としても活用する」ため、これまで市役所庁内の協議や学区住民のみなさんとの意見交換会、市民説明会などを実施してまいりました。これらの検討をふまえて、「
唐竹小学校跡施設活用基本方針」を次のとおり策定しました。
2 活用の方向性
(1)複合的な活用
学校跡施設は地域の財産であるとともに、市民共有の貴重な財産でもあります。単独の施設機能として利用するばかりではなく、多くの市民が利用できるように多様な機能を持たせ、複合的に施設を活用します。また、施設に複数の機能を持たせることによって、高齢者や子ども、子育て世代の市民が集まり、世代を超えた交流が生まれるような活用を図ります。
(2)地域コミュニティの場としての活用
学校は、地域住民の代々の学びの場として、地域との関わりも深く、核となってきた施設であったことから、地域住民にとって、親しみやすく、気軽に集まれるような、地域コミュニティや地域活動を支える中心的な場として活用します。
(3)中長期的な視野に立った活用
中長期的な視野に立ち、新たに生じる行政需要への対応など多様化、高度化する市民ニーズを考慮して、将来を見通した活用とします。
(4)既存の校舎等の活用
現在の校舎及び体育館は、概ね40年を経過した建物ですが、耐震補強工事等は完了しており、引き続き活用が可能です。そのため、現在の校舎等を活かしながら、施設のバリアフリー化などの改修工事を行ったうえで、既存の校舎等を活用します。
3 導入する機能の考え方
(1)従前から導入されている行政機能
唐竹小学校施設において、従前から実施され今後も市が必要と認める機能については、引き続き導入します。
(2)今後必要となる行政需要に対応する機能
今後新たに必要となる行政需要に対して、中長期的な視点で、重要性・緊急性を鑑みて、現在行っている事業の拡充等により喫緊の課題解決が可能な機能を導入します。
(3)上記(1)(2)との互換性がある機能
上記(1)(2)と併設して実施することで相互に機能向上すると考えられる機能を導入します。また、学校であったことの記憶を残す上からも学習機能についても導入します。
(4)地域コミュニティを形成する機能
地域コミュニティや地域活動を支え、市民交流を促すことができる機能を導入します。
(5)市民の利便性が高まる機能
市民、関係者、庁内等の意見のうち、公共性が高く、多くの利用者が見込め、将来に渡って必要度が高く、継続性が認められる機能を導入します。
4 跡施設のコンセプト
学校跡施設を活用した『交流・まなび・あそび・子育て支援拠点』の整備
-高齢者や子どもたち、子育て世代など幅広い方の交流拠点、地域の憩いの場として、親しまれるとともに、
みんなが安心して、楽しく、まなべる・あそべる拠点を目指しますー
5 具体的な導入機能
5-1子育て支援・福祉機能
(1)児童発達支援センター
障がいのある児童を通所させ、日常生活における基本的動作の指導、自活に必要な知識や技能の付与又は集団生活への適応のための訓練を行う「児童発達支援センター」を整備します。(どんぐり学園を移転します。)
【主な整備内容】指導訓練室、言語訓練室、屋内遊戯室、事務室、相談室、調理室、医務室、静養室、トイレ、
屋外遊戯場 など(すべて専有施設)
(2)子育て支援センター
妊婦や子育て期の親の交流会、仲間づくり、情報提供、子育て相談、イベントなどを実施する「子育て支援センター」を整備します。(内山保育園併設『すまいる』を移転します。)
【主な整備内容】事務室、相談室、活動室、屋内遊戯室 など
(3)その他子育て支援施設
その他子育て世代が子どもとゆったり過ごせる交流スペースやプレイルームなどを整備します。
【主な整備内容】子育て世代交流スペース、屋内あそび場 など
(4)福祉相談窓口
障がいのある方、自宅にひきこもりがちで社会とのつながりが希薄な方及びそのご家族や関係者が、安心して生活し続けることができるよう、相談支援を行います。
【主な整備内容】事務室(供用)、相談室(供用)
5-2地域交流・中高生世代交流機能
(1)市民交流センター
地域活動の拠点となる「市民交流センター」を整備します。
【主な整備内容】事務室(供用)、活動室(供用)
(2)おたがいさまセンター
市民の生活のちょっとした困りごとをお互いに支え合う『ちゃっと』の拠点として活用します。
【主な整備内容】事務室(供用)
(3)中高生世代交流施設
ダンス、音楽活動、勉強など、中高生が楽しく集まれる場を整備します。
【主な整備内容】音楽・ダンススタジオ、学習室、中高生世代交流スペース
(4)その他交流施設
地域の様々な人たちがゆるやかに集まれる場を整備します。
【主な整備内容】多世代交流スペース
5-3文化振興・生涯学習・スポーツ機能
(1)歴史民俗資料室
文化遺産の継承を図るため、市内の歴史資料や伝統的遺産を集約し、市民が身近に郷土文化財などにふれることができる「歴史民俗資料室」をリニューアルします。
【主な整備内容】市史編纂室、展示室、収蔵室
(2)生涯学習施設
市民の方が能力を発揮できる場、講座を通じて人がつながり、誰もが楽しく学べる生涯学習の場を整備します。
【主な整備内容】活動室、フリー(&展示)スペース、調理室
(3)その他学習施設
塾に通っていない中学生を対象とした「どよう塾」や日本語初期指導が必要な外国籍の子どもたちを対象とした「プレクラス」を実施する場を整備します。
【主な整備内容】学習室
(4)スポーツ施設
地域の人が気軽にスポーツに親しめるよう、地域開放型の体育館やグラウンドの活用を図ります。
5-4地域防災機能
(1)防災備蓄倉庫
災害時において地域の方の生活を支援するため、救援備蓄物資及び防災資機材の備蓄場所として引き続き活用します。
(2)避難所(体育館)、一時避難場所(グラウンド)
避難場所である体育館と、一時避難場所であるグラウンドを災害時には引き続き利用できるようにします。
5-5その他
(1)エレベーター
多世代の方が利用できるよう、エレベーターを整備します
(2)駐車場
来館者、職員用として駐車場を整備します。
(3)駐輪場
自転車でも多くの方が来館できるよう駐輪場を整備します。
(4)メモリアルスペース
新設校の開校に伴い唐竹小学校と双峰小学校の両校の思い出となる歴史物や記念物を展示できるスペースを整備します。
6 今後の主なスケジュール(予定)
6-1スケジュール(予定)
年度
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2019年度
(令和元年度)
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2020年度
(令和2年度)
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2021年度
(令和3年度)
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2022年度
(令和4年度)
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内容
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設計に向けた
協議
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詳細設計
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改修工事
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供用開始
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6-2今後の進め方
今後、本方針をもとに、利用面や管理・運営面について、利用や管理・運営が想定される関係者(市民、団体等)とともに、設計に向けた協議をしていきます。
なお、今後協議をしていく中で、以下の場合には、方針を変更することがあります。
(1)建築基準法や消防法など法令上の問題が生じたとき
(2)学校施設の用途変更など財産処分手続き上の問題が生じたとき
(3)その他、改修面や運営面でよりよい方法が明らかになったとき
7 これまでの検討経緯
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2016(平成28年)年5月
~2017(平成29年)年8月
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統合検討委員会において、双峰小学校と唐竹小学校の統合について検討・議論した結果を市長に答申
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2017(平成29年)年9月19日
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上記の答申を受けて、市長が「豊明市立双峰小学校及び唐竹小学校のよりよい教育環境を実現するための基本方針」を示す
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(基本方針の抜粋)
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「統合後の唐竹小学校は、市の公共施設として維持し、子育て関係の施設を中心に複合施設として利用するとともに、地域に意見を聞き、地域の拠点や災害時の避難所としても活用する」
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2018(平成30年)年7月以降
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二村台地区新設校開設準備委員会が設置され、新設校の開校に向けた準備が始まる
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2018(平成30年)年8月19日 |
唐竹小学校区住民との意見交換会 |
2018(平成30年)年12月1日、2日 |
市民説明会を開催しました→詳しくは、 こちら。 |
2019(平成31年)年1月23日 |
唐竹小学校跡施設活用基本方針を決定しました |
8 跡施設の概要
施設名
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豊明市立唐竹小学校 ※参考資料【配置図】(pdf 108KB)
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住所
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豊明市二村台1丁目27番地
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種別
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建築年月
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構造
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階数
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面積(平方メートル)
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校舎(管理棟)
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1976年3月
(昭和51年)
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鉄筋コンクリート造
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4階建
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3,544
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校舎(教室棟)
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1978年3月
(昭和53年)
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鉄筋コンクリート造
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3階建
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1,971
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体育館
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1977年1月
(昭和52年)
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鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
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1階建
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970
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屋外プール
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-
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-
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-
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1,188
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グラウンド
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-
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-
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-
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6,612
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敷地全体
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注)その他保有敷地を含むため上記の合計とは一致しない
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16,979
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9 その他
唐竹小学校跡施設の活用方法について、市民のみなさんからのご意見を随時募集しています。
なお、ご不明な点等ございましたら、企画政策課までお問い合わせください。