映画  『折り梅』 (「忘れても、しあわせ」)

映画化までの経緯

 平成12年、老人性痴ほう症の義母の介護体験を感動的につづった小菅もと子さん(三崎町)の著書『忘れても、しあわせ』(日本評論社)の映画化に関して、「市に財政的支援を」と約1万人の署名を添え、市議会に請願がありました。
 市、市議会とも慎重審議し、議会において「介護保険制度が始まり、福祉や在宅介護の在り方を全国に発信できる絶好の機会」ととらえ、映画製作費の約3分の1にあたる5千万円を補助することに決定しました。
 また、同年12月末には映画製作を支援する実行委員会(事務局 企画課)を組織し、撮影など側面から支援する体制を整え、協力してゆくことにしています。 市内でも、翌年6月頃まで撮影をし、映画の試写会を実施しました。

 

映画化の意義

  1. 高齢化社会の到来に向けて介護保険制度などの対応がはかられるなか、在宅介護の重要性への認識を深めることができる。
  2. 痴呆老人を家族や地域の人々が優しくいたわる姿を通して、凶悪犯罪が多発し人間不信に陥っている現代人に"愛"や"思いやり"の尊さを再認識させることができる。
  3. 感動的な映画を豊明から発信することで、市のイメージアップ・知名度の向上をはかることができる。
  4. 映画づくりに市民ぐるみで参加することで市民に一体感や郷土に対する誇り(アイデンティティ)が生まれ、これからの市民参加のまちづくりに役立つ。
  5. 市内でのロケや見学者、観光客の来訪によるまちの活性化を期待することができる。
 

撮影スケジュール  (平成13年終了)

2月23日 映画「折り梅」制作の集い (文化会館)
3月 1日~15日 小菅マサ子作品展 (アピタ豊明店ひまわり広場)
3月 2日 映画ボランティアの説明会 (商工会館)
3月10日~12日 市内ロケ (三崎公園、けやき通り など)
5月 連休明け 歓迎レセプション (文化会館)
5月 市内ロケ (約1ヶ月)
8月~9月頃 (予定) 試写会

どんな映画?

 原作「忘れても、しあわせ」をもとに、老人性痴ほう症の義母を介護していくことになった主人公とその家族。日増しに進行する症状から家族関係も複雑に。ある日、ひょんなことから出会った絵を描くことが、義母の生きがいに……。
 家族の在宅での介護を描いたドラマが家族愛と老人介護のあり方を教えてくれます。
  • 脚 本・監 督  松井 久子
  • プロデューサー  松井 久子  新藤 次郎
  • 製作 (株)    エッセン・コミュニケーションズ
  • 制作       近代映画協会
  • 配給 (株)    シネマクロッキオ
  • 製作予算     1億5千万円
  • 出演       原田 美枝子  吉行 和子 トミーズ 雅
             中島 ひろ子  金井 克子 他
             豊明市映画製作実行委員会ボランティアのみなさん
 

市内のロケ場所 (平成13年終了)

 (市内の本格的なロケは5月の連休明けの予定です)

月日 時間 場所
3月10日(土曜日) 午前8時~正午頃 豊明団地8棟前付近及び双峰公園
午後3時頃~ 三崎水辺公園
3月11日(日曜日) 午前8時~正午頃 豊明団地8棟前付近
午後3時頃~ 三崎水辺公園
3月12日(月曜日) 午前8時~正午頃 豊明団地8棟 (室内)
午後 花き市場リハーサル(室内)
※ 撮影場所付近で映画撮影の支障になること、周辺のご迷惑になることはしないようにお願いします。また、撮影場所周辺は駐車場がありませんので、公共交通機関等ご利用ください。
※ 時間は、おおよそのものです。また、撮影時間、及び場所は、天候、映画会社の都合などで変更になることがあります。
※ 12日の撮影場所の立ち入りはご遠慮ください。