豊明市歴史民俗資料室

 令和4年5月6日に豊明市歴史民俗資料室がリニューアルオープンしました。室内には、「豊明の歴史(常設展示室)」、「桶狭間の戦い(常設展示室)」、「体験学習室(兼企画展示室)」の3つの展示室を備えています。

カラット入口

歴史民俗資料室入口

レイアウト図

桶狭間の戦い(常設展示室)

 今回、リニューアルに伴って新たに設置した「桶狭間の戦い(常設展示室)」では、今川氏と織田氏との熾烈な抗争や伝承などについて『信長公記』など多くの文献資料をもとに紹介しています。また今川義元着陣の地となった沓掛城について、そこから出土した日用品遺物を展示し当時の人々の生活様式を紹介しています。

1.今川氏・織田氏の系譜
 今川家と織田家の略系図と、今川義元と織田信長の人物像について関連史料を展示しています。

今川氏・織田氏の系譜フロイス日本史

 

2.前哨戦
 桶狭間の戦い直前の今川氏、織田氏との三河・尾張国境をめぐる熾烈な抗争や信長家臣から離反して義元家臣となった者たちに対する信長の謀略について関連史料や勢力図を合わせて展示しています。

 

3.桶狭間の戦い
 桶狭間の戦いの概要と進軍ルートについて、ジオラマを合わせて紹介・展示しています。

桶狭間の戦い

 

4.戦いの伝承
 義元が陣を構え、激戦地となった桶狭間山の記述について関連資料を紹介します。
 また義元戦死の地と伝えられる桶狭間古戦場伝説地(国指定史跡)や今川方の戦死者を供養するために築いたとされる戦人塚(国指定史跡)について国指定理由のもととなった関連資料を紹介します。

戦いの伝承

 

5.沓掛城
 室町時代半ばから戦国時代にかけて境川流域で勢力を有した近藤氏の系図や近藤氏にゆかりのある近隣地域の史跡について紹介しています。
 また、発掘調査から出土した日用品遺物などについて展示し、16世紀頃の人々がどのような生活様式を送っていたのかを関連史料や絵画資料をもとに紹介しています。

沓掛城

豊明の歴史(常設展示室)

 「豊明の歴史(常設展示室)」では歴史資料・考古資料をテーマごとに取り上げ、原始~近代の豊明の歴史を順次紹介しています。中でも豊明市の独自性から市内に通う街道(古代東海道・中世鎌倉街道・近世東海道)の歴史や市内北東部の自然、地域の発展に貢献した人物像など近年(過去5年間)、新たに市指定となった6件の文化財を含めて展示紹介しています。

1.原始
 後期旧石器時代に遡る勅使池遺跡、若王子遺跡の出土品(ナイフ形石器)をはじめ、縄文時代の石鏃などを展示しています。

原始

 

2.古代
 6世紀前半のムラ跡である若王子遺跡からの出土品(勾玉、防錘車、高坏)や古代の窯跡、古代東海道に推定される上高根行者堂遺跡の紹介をしています。

出土品古代

 

3.中世
 古来より景勝地として知られた二村山をはじめ市内に通じる鎌倉街道の道筋を紹介しています。また、中世の窯跡や城跡からの出土品などを展示しています。

 中世

 

 4.自然
 市内北東部に自生する絶滅危惧種 豊明のナガバノイシモチソウや大狭間湿地、二村山周辺の自然について紹介しています。

 自然

 

 5.近世
 江戸時代に描かれた村絵図(レプリカ)や近世東海道に関する資料、地域の発展に貢献した人物である 儒学者の伊藤両村をとり上げています。

 近世

 

6.近代
 「豊明」の地名の由来となった東海道筋の酒造蔵元 豊倉酒造について紹介しています。

近代

体験学習室

 「体験学習室」ではワークショップ(毎月第2土曜日)や、ミニ講座、年に1回の企画展示を随時行い、児童から大人まで豊明の歴史や文化に触れることのできる場としています。
 5月はリニューアルオープンに合わせ「塗り絵コーナー」を設け、たくさんの親子連れの方にご参加いただきました。

体験学習室

体験学習室体験学習室

  6月11日(土曜日)には御朱印帖を作るワークショップを行いました。

 

7月9日(土曜日)に桶狭間の戦いミニ講座1「桶狭間の戦い当日の気象現象」を行いました。

ミニ講座の様子

ワークショップの予定

 

 子どもクイズ(受付で配布)に回答されたお子様にはカンバッチをお渡しします。親子でもご参加ください。

 

  展示室を見学された方には受付で沓掛城址の御城印を配布(先着500名)いたします。

    ※産業支援課で販売しているものと異なります。

 

 

 3月の桃の節句に合わせ4月1日(土曜日)まで体験学習室で「雛(ひな)人形」を展示しています。今回は市内から寄贈された昭和初期の御殿雛を中心とした雛段飾りや土人形、親王飾りを展示しています。

 雛人形の起源は、日常生活で生じた穢(けが)れを人形(ひとがた)に移して禊(みそぎ)を行った上巳(じょうし)の節句に始まります。

七段飾りひな人形   御殿びな

        親王飾り

 

「とよあけ歴史文化検定」が2月4日(土曜日)にカラットで開かれ、42人が挑戦しました。

「とよあけ歴史文化検定」は豊明市の歴史や文化、自然について学び、今まで知らなかった豊明の魅力を知ってもらうご当地検定です。

 市制50周年及び歴史民俗資料室リニューアルオープンを記念して行われた今回は10代から80代の42人が受験。地元以外に東京都や石川県の遠方からも参加者がみえました。

 参加者からは「とても楽しく学ぶ事ができた」、「豊明の歴史を深く学べ、とても良い企画だと思った」、「問題文を読むだけで内容が分かる検定問題の作成がよかった」、「もう少し上級者向けのものもやってほしい」など多くの感想をいただきました。

合格発表は3月中旬までに受験者に結果を郵送します。

とよあけ歴史文化検定写真   とよあけ歴史文化検定写真

 

文化財講座のお知らせ

 

令和4年10月29日(土曜日)  ヒノキ材を使った家紋コースターを作成してみよう(pdf 365KB)

     11月19日(土曜日)  古代の勾玉作り(pdf 322KB)

      26日(土曜日)  市制50周年記念「ご当地検定とよあけ歴史文化検定」プレ講座(pdf 314KB)

     12月  4日(日曜日)  源頼朝から足利尊氏へ~熱田神宮氏家がつくった中世武家政権~(pdf 347KB)

      17日(土曜日)  旧石器時代の生活を体験してみよう!~ナイフ形石器や弓矢作り再現~(pdf 322KB)

令和5年  2月  4日(土曜日)  市制50周年記念「とよあけ歴史文化検定」(pdf 327KB)

              「とよあけ歴史文化検定」申込用紙

              受験票裏面

                 受験はがき(裏面)

施設情報

開室日:金曜日・土曜日所在地図
    年末年始(12月29日~1月3日)は除く
開室時間:午前10時~午後4時
駐車場:豊明市共生交流プラザ
所在地:豊明市二村台1丁目27番地

 

お問い合わせ

  教育委員会生涯学習課 文化・スポーツ係

  豊明市新田町子持松1番地1

  電話番号:0562-92-8317