市民の皆様へ
南海トラフ地震を正しく恐れましょう
昨日、2024年8月8日(木曜日)、宮崎県南部で震度6弱の地震がありました。震源地は南海トラフ地震の想定震源域内で、気象庁は南海トラフ巨大地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっているとして南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」を発表しました。対象は愛知県全域を含めた1都2府26県の707市町村です。
南海トラフを震源とする地震は今回の発表以前から今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの地震が70~80%ほどの確率で発生すると指摘されており、愛知県は全域で被害が想定され、豊明市も一部地域で震度6強の揺れが予測されています。
今回の発表は、南海トラフ巨大地震がいつまでに必ず起きるという内容ではありません。発生確率は依然として非常に低い確率です。一方で、宮崎県周辺に限らず、南海トラフ地震の被害想定地域全体が注意の対象となっており、また、巨大地震はいつ来るか誰も予測できません。私たちは今回の発表を受けてではなく、そもそも常日頃から地震に備えて生活する必要があります。
今回の「巨大地震注意」を機に今一度、地震への備えがご自身で、ご家族でできているか確認しましょう。
なお、市役所をはじめ、小中学校、保育園、図書館、福祉体育館、文化会館、カラット、南部公民館など、豊明市の公共施設はいずれも耐震性を有しています。安心してご利用ください。
【南海トラフとは】
駿河湾から日向灘(宮崎県沖)までのフィリピン海プレートと陸のユーラシアプレートが接する海底の溝状区域
【日頃からの地震への備えを再確認】
1.夜間の就寝中は無防備です。改めて、寝る場所に洋服ダンス等の大型の家具等を置いていないことを確認してください。そのほか、タンス、冷蔵庫、テレビ等の大型家具は強い揺れの場合、いったん空中に浮いて倒れてくるため、日中でも危険です。改めて、家具の固定など転倒防止ができているか確認してください。
2.ご自身の避難先となる学校、さらには勤務先や通学先で地震が発生した場合を含めた避難ルート等を改めて確認してください。
3.地震発生時の家族間での連絡方法を改めて確認してください。携帯電話が使えない可能性があります。
4.改めて、備蓄品を確認してください。風呂場の水を捨てずにためておくと、生活用水の備蓄になります。一方で特定商品の買い占めは控えてください。日頃から必要としている人に迷惑をかけます。
2024年8月9日 豊明市長 小浮正典