豊明市議会平成31年3月定例月議会にあたり、平成31年度予算案を始め、諸議案をご審議いただくのに先立ちまして、施政方針及び予算案の概要についてご説明を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 私たちが暮らす豊明市は、「まちの未来像」を「みんなでつなぐしあわせのまち」と掲げて進んでいます。

 その具体的な心もちは、あらゆる立場の全ての市民が、ひとりひとり幸せを実感し、輝ける暮らしが実現できることを目指すものです。それが、「大金星のまち」であり、大金星のまちは、本市に歴史として息づく桶狭間の戦いや、JRA中京競馬場でのドラマチックな勝利という観光面に留まることなく、6万9千人共通の暮らしのキャッチフレーズとしても定着してきたのではないでしょうか。

 さて、議員の皆様、市民・事業者、関係機関の皆様とともに「未来」に共通の目標を掲げて歩みを進めてまいりましたこの4年間を振返りますと、あらゆる機会で多くの議論を積み重ね、多くの仕事と成果をともに生み出すことができました。皆様に心より感謝申し上げます。

 私たちが積み重ねた4間を経て、今確かに豊明市は、かつてない可能性を発揮するための準備が整う段階に入りました。

 そして、この平成31年度は、市民の皆様の声を確認する大切なときでもあります。これまでの未来に目を向けた、連続性や持続可能性を必ず構築するのだという意志が市民の皆様に選択されるのであれば、豊明市の平成31年度は、大きく輝く未来への幕開けの年となるでしょう。

 くしくも、新天皇が御即位され、新しい元号が公布されます。国際的には一国主義や通商紛争の懸念などもささやかれますが、一方で理性的な国際協調のうねりも必ず動き出すものと思います。それを確信するのは、同時に個がもつ多様性を認め合おうという価値が世界で急速に拡大しているからです。

 このような変化のタイミングに遭遇する豊明市は、輝ける未来に向かって、力強く意志をもって第二章への幕開けを切っていかねばなりません。

 未来へ架け橋をかけ、そこを力強く前進し、後戻りすることなきよう踏み込んでいく未来への約束を行なってまいりました。

 そして平成31年度予算は、これまでのともに歩ませていただいた連続性のなかでの予算編成と致しました。

 従いまして、これまでに全くない新規政策は先に委ねるとして、このたびの予算には、子ども、健康に関わるもの、小額でかつ年度当初に必要なもの、緊急性のあるものなど、特殊なものを除いては編成しないことを基本方針としました。

 ただ一方、この「未来への予算」の連続を出来る限り凝縮して予算編成をさせていただきました。その思いが、先ほど申し上げました第二章に向かっていく意志と姿勢であります。

 平成31年度当初予算は、

 一般会計 200億8,700万円

 特別会計 140億4,180万円

 合計   341億2,880万円 であります。

 私は、この予算を「未来への幕開け」予算と位置付け、編成を致しました。

 ここでその概略について順に述べさせていただきたいと思います。

 平成30年度当初予算と比較を致しますと、一般会計においては1億2,700万円の増額となり、過去最大規模の予算となり、初めての200億円規模での当初予算となりました。

 200億円を上回る事業規模となっていますが、国の政策による事業、また県費、団体助成金等の特定財源を活用しての事業採択、編成に努め、一般財源としては、前年度より減少させることができました。

 つまり、実質的には抑制をしながらも、住民サービスの拡大に挑戦をさせていただく予算となっています。

 目的別で見ますと扶助費の伸びや子育て支援の拡充から民生費、学校の教育環境の拡充や施設維持から教育費での伸びが特徴となっております。 

 特別会計では、9つの会計で2億7,090万円、2.0%の増となります。その主な要因は、下水道事業特別会計、介護保険特別会計での増、国民健康保険特別会計での減などであります。

 国民健康保険特別会計は、県との共同運営化となり2年目の新しい予算です。一般会計からの支援を行ない、円滑な運営に努めてまいります。

 下水道事業特別会計では、公営企業法適用の準備を更に進めます。長期の資産管理を行なうとともに、農村集落家庭排水施設特別会計との統合に着手します。また、災害時の備えとなるマンホールトイレを継続して整備してまいります。

 介護保険特別会計では、元気な高齢者を増やすため、介護予防事業を一層推進し、きめ細かなサービス拡充を進めてまいります。

 水上太陽光発電事業特別会計では、安定した経営を進め、高い収益性を維持させてまいります。

 以下、一般会計当初予算案の主要な施策につきまして順次ご説明致します。

 まず、歳入であります。

市税については、当初予算における対前年度比較では市税全体で7,800万円余、率にして0.8%の増となる103億8,187万6千円を計上致しました。

 このうち個人市民税については、経済の堅調な基調を見込み、前年度比0.3%増の44億3,769万4千円を、法人市民税についても、市内企業の業績は堅調に推移すると見込んでおりますが、概ね横ばいの前年度比0.2%減の5億2,188万9千円と致しました。

 また、固定資産税にあっては、前年度比1.7%増となる42億8,444万8千円を見込んでおります。

 軽自動車税については、過去の税制改正の新税率適用等の影響から、前年度比では8.1%増の1億3,093万5千円と致しました。

 地方譲与税及び各県税交付金等は、平成30年度実績並びに国の見込等を考慮してそれぞれ計上を致しました。地方消費税交付金については、平成30年度の交付見込み等を考慮し、前年度比1.6%増の12億4,000万円と致しました。

 地方交付税については、国の地方財政見通し等を考慮し、普通交付税で前年度比28.6%増の地方交付税全体で8億7,000万円を計上致しました。

 国庫支出金については、前年度比13.0%増の27億7,059万2千円と致しました。主な関連事業は、障害児施設措置費負担金で1,240万円の増、保育所等整備交付金で3億5,553万円の増、生活保護費負担金で1,629万6千円の増、土木関連事業に充当されます社会資本整備総合交付金で9,643万円の減等となっております。

 また、新たに風しん抗体検査並びに予防接種のため、風しん対策事業費補助金として1,129万5千円を計上致しました。

 その他、地方創生推進交付金では、3年を経過し第二幕となる、とよあけ花マルシェプロジェクトに加え、駅前活性化推進事業、人材定着支援事業、そしてチョイソコとよあけ事業に合計で991万7千円を充当します。なお、創生推進交付金は、この度は、介護保険事業特別会計においても第8期計画策定に関連して充当事業を計上致しました。

 県支出金については、前年度比0.7%増の13億3,339万7千円と致しました。主な関連事業は、荒巻池始め土地改良事業費補助金が1,156万5千円の増、あいち森と緑づくり事業交付金が853万3千円の増等となっております。

 寄附金については、前年度比3,000万円の減と致しました。日本中央競馬会の環境整備事業は、平成30年度交付見込みを考慮し、1億8,000万円を計上致しました。ふるさと豊明応援寄附金は2,000万円を計上致しました。

 繰入金については、財政調整基金からの繰入は前年度比4億7,000万円減の3億1,000万円を繰り入れることと致しました。

 更に基金からの繰入とは別に、他会計からの繰入として水上太陽光発電事業特別会計からの繰入金を312万7千円増の1,395万6千円計上しております。

 市債は、前年度比6,730万円増額し、11億8,410万円と致しました。臨時財政対策債は、前年度補正後予算比1億9,000万円減の8億円を計上致しました。事業債と致しましては、小学校トイレ改修事業、勅使グラウンド改修事業など8事業に3億8,410万円を予定致します。

 次に歳出であります。歳出の状況につきましては、主な施策事業にふれながら款別予算事業の順にその方針についてご説明を致します。

 先ず総務費です。

 市民の拠点となる市役所庁舎は、より使いやすいものでなければなりません。顧客の視点での窓口改善の在り方を研究してまいりましたが、このたび窓口改善に係る改修工事を行ないます。

 地域公共交通についても多くのご意見を伺いながら新しいひまわりバスの路線検討を行なってまいりました。新たな路線で利便性を高めながらひまわりバスを運行します。また、民間連携によるチョイソコの運行も始まります。国庫創生推進交付金も活用しながら乗り降りする停留所の拡大へも支援を進めてまいります。

 市民交流センターが開設となりました。この役割が広く認知されますように関係者と意見を交わしながら事業を進めてまいります。期待が更に拡大していくことを目指していきます。

 地域自治力の充実、維持がこれからの課題といえます。拠点となる集会所の維持管理について、コミュニティ助成金を活用しての中川集会所の改築を支援致します。また、集会所補助金での改修工事はご準備いただいています各区の改修工事を支援していきます。

 本市は債権管理条例を制定し、専門部署を課として設置しています。効率的な債権管理を一層進めるため、滞納管理システムを集約一元化します。新たに介護保険料、保育料、後期高齢者医療保険料が集約されます。

 選挙費においては、駅前投票所ともいえます南部公民館での期日前投票所を増設します。しっかり周知に努めてまいりますので、多くの有権者の皆様にご活用いただきたいと願っております。

 以上、総務費の予算は、顧客志向、市民起点、地域重視の施策を展開し、公平性かつ効率性に立脚した事務の進行管理を行なってまいります。

 つづいて民生費です。

 一般会計からの繰出しによって特別会計に着実な支援を行ない、国保特会、介護特会などを上部機関との連携のもと、しっかり支援をしてまいります。

 また、暮らしの実態そのものである扶助費は、確実な手当てをしていかなければなりません。国の政策とも密接に連携し、障害者福祉、生活保護などをしっかり手当てしてまいります。

 積極的に取り組みを開始した生活困窮者学習支援や、ひきこもり相談などを一層きめ細かな対応を心がけながら進めてまいります。

 なお、予算編成においては、伸び続ける扶助費や給付費などは、未執行となる概算計上をこのたびも避け、次年度における上振れ分への精緻な見込みを行なうように心がけました。

 児童福祉、保育についてもニーズを的確に把握しつつ、中長期を見ながらこれまでの施策方針を進めてまいります。

 保育においては、待機児童への対策を継続し、子育て支援の体制を拡充していくことを目指します。このたびは、国の補助制度を活用して、社会福祉法人と学校法人の施設整備事業を支援してまいります。

 衛生費です。

 国の補助金を活用して風しんの抗体検査・予防接種事業を進めます。

 産後間もない母子への支援のひとつとして、新生児の聴覚検査事業についても新たに取り組んでいきます。

 衛生費は、暮らしの質を左右する健康、そして子育ての安心を拡充していくことを一層目指して進めてまいります。

 労働費です。

 勤労会館の利便向上のため、ホール照明をLED化に合わせて改修致します。

 人材定着支援事業は、創生推進交付金を活用しての先進的な取り組みとなりますが、雇用対策が地域経済の重要な要素となります。事業者の連携もこれを契機に進め、働く当事者を地域同期として意識付けを図り、豊明市での雇用の定着化を行なっていきます。

 農林水産業費です。

 新規野菜の産地ブランド化事業を創生推進交付金を活用して行ないます。農業政策を推進することで、安心安全な食の確保さらに競争力の高い農業振興を目指していきます。

 土地改良事業では、続く土木費も同様ではありますが、地域の基盤強靭化ともいえる備えへの取り組みを推し進めます。これは広域行政を担う県との連携をしっかりと行ないながら進めることで、いざという時の対応も質が高いものとなります。ゆえに多くの施策を県補助や、県事業の認可を得て、その負担金として予算計上をするに至っています。

 具体的には、荒巻池護岸改修工事、大脇排水機場の分解点検修理、大久伝排水機場の移転建替え建設負担金などを進めてまいります。

 商工費です。

 国の創生推進交付金により、好評をいただいています駅前広場イベントを第二章として拡充させ実施していきます。実行委員会の皆様、参加事業者の皆様にさらに連携とお力添えをお願い致します。

 ふるさと納税は、新たに予算事業を設定しました。これまでの事業者、関係機関連携型での返礼品拡充は、さらに知恵を絞って取り組み、拡充をさせてまいります。一方、ふるさと納税は制度の意義が全国的に問われています。地域経済からみると、遠隔地との販路拡大につながる事例は大変意義深い制度がもたらす副次効果といえます。しかし、市税一般財源からみると、都市部に位置する本市は確実に一般財源が流出していく制度であることも事実です。コントロールなき税の再配分となるこうした懸念については、事業を推進しつつも本質から逸脱することなく在りたいと考えています。

 観光は、「大金星のまち」を徹底的におしていきます。関係団体、関係機関、事業者とも連携を強化し、あらゆる機会をとらえて周知を図ります。また、今川義元生誕500年イベントとして講演会を実施致します。さらに信長サミットにも参画し歴史のまちとしての資産を活かして観光施策を展開してまいります。

消 費者行政については、消費者の皆様が安心して消費生活を営むことができる地域社会づくりを目指し、消費者行政の充実強化を、持続的に取り組んでまいります。

 土木、都市計画費です。

 地域の都市基盤の開発と、強靭化への備えを進めてまいります。

 急傾斜地三崎町社地区の崩壊防止事業を県事業を通じて進めてまいります。また、橋梁の点検調査の実施、補修工事、豊明駅南北連絡橋の調査などを進めます。

 名古屋岡崎線については、その事業進展を関係機関のご協力のものと進めています。このたびは県事業として用地買収を行ないます。

 区長要望工事の道路新設改良事業です。これは、増額確保し1億4,000万円とさせていただきました。

 寺池地区の排水路整備についても着実に区画整理に先行、連動させてまいります。

 市街地開発事業は、この寺池地区、間米南部地区の推進と、産業立地地区の推進を一層推進するよう各調査費を確保して臨みます。

 桜ヶ丘沓掛線が供用されました。予想される渋滞など課題に迅速に対応し、ネットワーク幹線の広域的な効果を市にもたらしていきます。トンネル部分については、県費を活用して上部を緑地化します。

 消防費は、地域と市民の財産と命を護る予算です。

 尾三消防との効果的な連携のなか、各地域において活躍いただいている消防団の皆様と一層力を合わせて備えの強化に努めます。

 その意味で、非常備消防活動事業の強化をしています。消防ポンプ車は第6分団での更新となります。

 また、大根地区で耐震40トン級の防火水槽を新たに設置します。

 災害対策事業も市民の皆様と共に備えるための重要な予算です。このたびは、3年に一度となります総合防災訓練を実施します。多くの地区活動の皆様、多様な皆様のご参加あっての気づきの発見、確かな備えになります。議員各位にも是非お力添えをいただき実りの大きな総合防災訓練としていきたいと思います。

 また、具体的な備えとして、ブロック塀の危険個所の除去を進める補助事業や、被災者生活再建支援金の創設など、県と連動した事業を行ないます。

 教育費は、義務教育における主役である児童生徒一人ひとりに目を向け、一人の取りこぼしもしないという強い決意のもと事業を進めてまいります。

 スクールソーシャルワーカーは増員配置します。質の拡充と効果の拡大をスーパーバイザーとの相乗効果で発揮できるように一歩前に進めてまいります。

 支援を要する児童・生徒の増加に対応した細やかな配慮のため教員補助及び特別支援教育支援員の増員拡充を図ります。また、教員の多忙化解消対策として、スクールサポートスタッフを新たに配置致します。

 このように、ソフト面での拡充を一層進め、教育環境の充実に努めていきます。

 一方、ハード面での教育環境です。

 引き続きトイレの改修を進めます。

 繰越明許費によるエアコン設置工事も同時に進行させますので、全ての学校で大規模な工事を行なうこととなります。教育の現場では多くの調整も必要となりますが、総力戦で臨んでまいりたいと思います。

 また、放課後子ども教室については三崎小学校に続いて、このたびは大宮小学校でも開設することと致しました。

 これまで利用者の皆様に大変お待たせをしてまいりました勅使グラウンドの大規模改修を実施致します。トイレの改修など、ご不便をかけてきました関連設備なども含めての改修となります。スポーツ振興くじ助成金を活用しての事業と致しました。

 以上が歳出の主な内容と、施策の方針となります。このように、本日当初予算案を提案し、施政方針として述べさせていただきました。どの事業も、サービスの供給先を強く意識して積上げてきたものです。

 また、執行の在り方については、いずれも連携による効果の拡大を念頭に置いて進めてまいります。本市の施策・事業は、本質的な市民協働をさらに広げていきながら、総力戦として行なうことを強く意識して展開してまいります。

 冒頭に申し述べましたとおり、豊明市の未来への幕開けを皆様と手を携え、歩みを同じくしながら行なっていきたいと念願しています。それが、市民の皆様の幸せの実現につながる道筋なのだと確信しています。

 社会構造の激変と、その変化に対応して将来を見据えた行政運営を進めるには、最終的に議員各位のご理解とご賛同無くして一歩も前に進むことはできません。

 どうぞ一丸のお力添えをお願い申し上げ、平成31年度の施政方針とさせていただきます。

このページへのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?
このページの情報は役に立ちましたか?