市民の皆様へ

          新型コロナウイルスを正しく恐れて、共存して生活していきましょう

 昨日7月29日、県内で新たに167人において新型コロナウイルスへの感染が確認されました。豊明市においても7月27日に市内在住の女性の方1名において感染が確認されました。市内での感染確認はほぼ2か月ぶりでした。愛知県の大村知事は昨日、新型コロナウイルスの感染拡大について「厳重警戒の領域に入った」との認識を示し、県民に不要不急の行動自粛を求めました。

 新型コロナウイルス感染確認者の報道がなされると、感染者の居住地域等の情報を知りたいという問い合わせが市役所に寄せられます。これらの情報について個人情報なので市ではお答えできません。なお、豊明市ではこれまで個人または家族間での感染であり市内での集団感染はいまだ発生していません。

   新型コロナウイルスがもっとも厄介なのは、軽症や無症状の方が大半を占め、いま県内で感染が確認されている方についても95パーセントは軽症か無症状であるということです。つまり、PCR検査で感染が確認された方の数が発表されているにすぎず、実際の感染者はそれよりはるかに多いということです。したがって、感染確認者の居住地域を特定することに意味はなく、それ以外の地域でも油断をすれば感染リスクは高まります。一人ひとりが新しい生活様式として外出時にはマスクをし、3つの密である「密閉」「密集」「密接」を避け、石鹸での手洗いやうがい、帰宅後にシャワーを浴びるなどの行動を徹底する努力を続けることが感染防止につながります。

  3つの密を防止していない空間で、大声で話したり歌を唄ったりしてつばきが飛び交う状況になると感染リスクが一気に高まりますが、一方でしっかり感染予防をしている環境であれば感染するリスクはほとんどありません。感染を恐れすぎて外出を控え続けると心身ともに不健康になります。多くの医療専門家も「コロナうつ」の相談が非常に増えていると指摘しています。高齢の方が体を動かさないと筋力が衰えることによる転倒リスクや認知症リスクにつながります。

  新型コロナウイルスのワクチン開発には長い時間がかかり、そもそも有効なワクチンが開発されるか否かさえわかっていません。私たちは長期間、この新型コロナウイルスと付きあって生活していかねばなりません。仕事や学校に行くことも必要ですし、気分転換に家族で外食したり、公園で体を動かしたりすることも大切です。油断はいけませんが、新型コロナウイルスを正しく恐れながら生活していきましょう。

                                                                                           令和2年7月30日

                                                                                           豊明市長 小浮 正典 (こうき まさふみ)

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