市民の皆様へ

   保育園および小中学校での感染拡大防止強化にご理解をお願いします

 新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が止まりません。当市はこの第6波では集団感染の事例はなく、人口あたりの感染者数は愛知県平均よりは下回っていますが、それでも連日十数人の感染確認者が出ています。若年層が中心でしたが、徐々に高齢者の感染例も増えつつあります。 
 このオミクロン株の特性は何といっても感染力の強さです。ある人が感染した場合、感染してからデルタ株以前は7日前後で他人に感染するリスクが高まっていたのが3日前後に短くなっています。そのため、PCR検査をして陽性反応を確認してから濃厚接触者を特定し、検査する体制だと検査前に接触した人たちへの感染拡大を抑えられません。早めに濃厚接触グループを判断して感染リスクを低くし、集団感染が起きないようにすることが重要です。
 この感染力の強さをふまえて、当市では今月17日(月曜日)から小中学校の部活動を停止しています。部活動を通じて集団感染が起きないようにし、「本業」である授業に極力支障のないようにすること、さらには受験を控えている子どもたちが勉強に集中できるようにすることを優先するためです。
 一方で、どんなに感染防止を講じたところで、仕事や生活を継続する以上、人との接触を完全になくすことは困難であり、オミクロン株の感染力が強い以上、感染リスクは残ります。感染した人が悪いわけではありません。どの人にも感染する可能性はあるからです。

 本日25日(火曜日)から市内2か所の保育事業所で休園とさせていただきました。また、小学校1校で学級閉鎖が一部生じています。園内やクラスでの感染の可能性が生じた場合に早めに保育園の休園や小中学校の学級閉鎖をすることで、それ以上の感染を食い止め、集団感染に広がらないようにするための判断です。保育園、小学校とも休園や学級閉鎖が生じると子どもたちだけではなく、保護者の皆様にも負担をおかけします。しかしながら、子どもたちは一人ではなく、必ず家族と生活しています。いったん集団感染になると、そこから兄弟姉妹、保護者ら同居家族にも感染が広がります。集団感染が連鎖反応してさらなる複数の集団感染に広がってしまうのです。
 県内の感染拡大はまだピークを迎えておりません。当面は集団感染が生じないよう、早めに保育園での登園自粛要請や休園、小中学校での学級閉鎖を判断する場合が生じます。市民の皆様にはご負担をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

                             2022年1月25日 
                             豊明市長 小浮 正典 (こうき まさふみ)