市民の皆様へ

   深刻な感染状況に対し、最大限の感染防止を!

 先週8月21日(土曜日)、当市における1日あたりの新型コロナウイルス感染確認者数は過去最高の23人を記録しました。これまでは第4波中にあった4月の11人でした。今の第5波ではウイルスがより感染力の強いデルタ株に置き換わり、感染者が全国で爆発的に増えています。どこまで感染が広がるのかわからない状況です。また、若年層を中心に感染者が広がっているのが特徴です。当市においても当面は感染者が高止まりすると想定しています。

 市民の皆様におかれましては、再度、最大限の感染防止に努めてください。飛沫感染で感染が広がる以上、マスクなしでの会食はもちろん、マスクをはずした状態でのお茶を飲みながら、あるいは着替えながらのおしゃべりも同様の高いリスクを伴います。実際に家族間など親しい方同士の間で感染が広がっているのが今の第5波の特徴です。

 もう1点、ワクチン接種が可能な方はぜひワクチン接種を積極的に検討してください。当市では、12歳から19歳の住民へも21日(土曜日)に接種券を送付しており、これで12歳以上の全住民がワクチン接種を予約し、集団会場または個別医療機関で接種できる状況です。
 ワクチン接種では確かに発熱や頭痛などの副反応が起きる方が相当数いらっしゃいます。しかしながら、感染症の専門医が口をそろえて言うのは新型コロナ感染の方がはるかにリスクが高いということです。新型コロナウイルスは死亡リスクが季節性インフルエンザなどと比べてはるかに高い上に、無症状であっても多くの方が倦怠感や頭痛、味覚症状、脱毛など長期に及ぶ後遺症に悩まされるということです。
 感染確認者のなかでワクチンを2回接種した後に感染した人は接種していない人と比べて著しく少なくなっています。ワクチンは発症や重症化リスクを抑えるだけでなく、感染そのものも抑える効果が高いことが国内外のデータからわかってきています。
 「自分の命を守るために」ワクチン接種を検討してください。

 一方で、注意点が4つあります。
(1)アナフィラキシーなどの心配のある方はかかりつけ医と相談してください。
(2)接種していない人への差別があってはなりません。アナフィラキシーなど体質的に接種できない人がいます。また、副反応が心配で精神的に接種できない人もいます。それぞれの方がそれぞれの事情をお持ちです。周囲の方々の意思や環境を尊重しましょう。
(3)ワクチン接種を2回したからといって「感染しない」わけではありません。実際に2回接種後に感染した方はいらっしゃいます。ワクチン接種後も引き続きマスクの着用や3密を防ぐといった基本的な感染防止に努めてください。
(4)ワクチンの副反応は確かにあります。一方で、ネット上では誤った無責任な情報が飛び交っています。責任ある公的機関が出している情報をもとに判断してください。

                               2021年8月23日

                                                                                      豊明市長 小浮 正典 (こうき まさふみ)