市民の皆様へ



   新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて静かに年末年始を過ごしましょう

 

 最初に、市民の皆様には新型コロナウイルス感染拡大防止へのご協力に心から感謝いたします。

 新型コロナウイルス感染者の増加が続き、豊明市においても連日、感染確認者が出ています。私たちが恐れるべきは医療機関がひっ迫し、新型コロナウイルス以外の患者を適切に治療できない状況を招くことです。そうした事態をつくらないためには新型コロナウイルスを正しく恐れ、換気をする、3密(密閉、密集、密接)を避ける、外出時にはマスクを着用する、手洗いを徹底する等の感染防止策を国民一人ひとりが継続することが大事です。

 今週は年越しを迎え、帰省をどうするか考えられている方も多いかと思います。

 市長として、市民の皆様にお願いしたいことが3点あります。

 第一に、「今」でなくてもよいものは延期しましょう。初詣は正月3が日を避けて少し先にゆっくりとお参りしましょう。帰省が正月でなくても構わない方は春の気候が良い時期にしましょう。この年末年始は特に日本列島で大雪が予測されています。

 第二に、親しい関係であっても同居している家族以外とはマスクをつけたまま会話しましょう。会食も同様で、食事の前後にマスクをつけた状態で会話しましょう。油断すると自分が気づかないうちに無症状の感染者になっており、大切な方に感染させてしまうリスクを誰であれ持ちあわせているからです。

 第三に、医療・介護従事者や運送業者をはじめ、命、そして暮らしを守るためにこの年末年始も一日も休まず仕事を続けられる方々に感謝しましょう。

 「自粛」ばかりで楽しくない、疲れたと感じられる市民の方も多いかと存じます。大変理解できます。一方でこれほど時間に余裕が生じるのは生涯二度とないかもしれません。この時間を使って、前からしたかったけれどできていなかった自宅のベランダや庭の掃除を徹底的にする、散歩や体操など運動の習慣を始めてみる、絵や俳句など新しい趣味にチャレンジしてみる、長編小説を読むなどされてはいかがでしょうか。

 家に閉じこもってテレビを見ているだけではつまらないですし、心身ともに弱ってしまい、ただ単に新型コロナに負けた時期を過ごすだけになってしまいます。「与えられた時間」を有効に使って「アフターコロナ(コロナ後の時代)」において新たな自分を見出すための準備期間としましょう。

 新型コロナの経済的影響が長期化し、生活が苦しくなってきている方もいらっしゃると思います。豊明市は長期的に市民の皆様の生活を支え続けてまいります。

 「誰一人取り残さない」社会の実現に向けて引き続き市民の皆様のご理解とご協力をなにとぞ宜しくお願いいたします。



                                                                                           令和2年12月28日

                                                                                           豊明市長 小浮 正典 (こうき まさふみ)