市民の皆様へ

          引き続き、新型コロナウイルスを正しく恐れて、前向きに生きていこう

 5月14日、国は緊急事態宣言について愛知県においても解除しました。今後、愛知県は順次、事業者への休業要請の対象を緩和していく方向であり、豊明市においても公立小中学校を今月25日から再開できるよう安全面も含めて準備を進めています。他の公共施設についても施設としての感染防止対策と利用者同士で感染が発生しないようにする新たな利用方針を固めてから順次再開してまいります。
 一方で、新型コロナウイルスが日本からなくなったわけでは決してありません。私たちは引き続きこのウイルスと共存せねばなりません。有効で安全なワクチンが一般国民に提供されるまでの長い期間、私たちは正しく新型コロナを恐れて生活していく必要があります。
 市民の皆様におかれましては、冷静に、かつ正しく新型コロナウイルスへの感染を防止されることを心からお願い申し上げます。

 3つの密である「密閉」「密集」「密接」は引き続き避けましょう。新型コロナの感染は「飛沫感染」と「接触感染」によることをふまえて換気を意識し、つばなどが飛ばないように気をつけましょう。狭い空間でマスクもせず大声で話したり、手洗いもせず大勢で食事をしたりすることは控えましょう。咳エチケットを守り、体調が悪いときは外出を控えましょう。
 新型コロナウイルスは感染しても症状がほとんど出ないケースがあります。したがって、感染が確認されていない人であっても自分が実は感染者であるという可能性がすべての人にあります。大切な方を含めて、まわりの方に感染させないよう最大限の努力をしましょう。
 例えば、同居している家族以外と話すときには少し距離をとってマスクをつけて話しましょう。親や祖父母が相手であっても同様です。自分が無症状の感染者であった場合、大切な方の健康に影響を与えるかもしれません。相手への敬愛をその距離とマスクで示しましょう。
 家庭で朝昼晩と料理するのに疲れている方も多いかと思います。誰もが自粛疲れに陥っています。私たちは「正しく恐れる」新しい生活に慣れていく必要があります。外食にも行きましょう。しかし、大勢のグループで行くのを控えて、おしゃべりではなく食事の味を楽しみましょう。テイクアウトを活用して自分好みのお店の開拓を行うのもよいでしょう。理美容やクリーニング、マッサージなど様々なサービスも控えていた方が多いかと思います。馴染みのお店の方との楽しい会話は控えながらサービスを楽しみましょう。
 公園でこまめに水分補給しながら散歩や体操もしましょう。特にご高齢の方は筋力が衰えると認知機能にも悪影響が出ます。ただし、周りの方と距離をとりましょう。ジョギングなど息が荒くなる運動をされる方はタオルを口にあてたりして行き交う人に配慮しましょう。
 外出先から帰宅した際や食事前、トイレの後などはしっかりと手洗いをしましょう。帰宅時には顔も洗い、できればシャワーを浴びましょう。

 すべての市民がお互いの健康を願い、お互いの仕事に敬意を払い、お互いを支えあわないと新型コロナウイルスに私たちは追い詰められます。私たちが新型コロナウイルスを乗り越えられるか否かは、私たち、ひとりひとりの他の方を思いやる気持ち次第です。

                              令和2年5月15日
                              豊明市長 小浮 正典 (こうき まさふみ)

(
)