こころの健康は、自分らしく生きるために重要な条件で、体の健康とも関連があります。栄養(食生活)、運動、睡眠などは、うつ病や不安障害との関連が明らかになっており、健康的な生活習慣により、こころと体の両方から健康を保つことが大切です。

睡眠

・睡眠不足を含め、様々な睡眠の問題が慢性化すると、肥満や高血圧、糖尿病、心臓病や脳血管障害の発症リスクを高め、症状を悪化させてしまうことがあります。

・日々の生活において、量(睡眠時間)、質(睡眠による休養感)ともに十分な睡眠がこころと体の健康には欠かせません。

睡眠の基本的な特徴

・眠ることができる時間には限りがあります。

・必要な睡眠時間は年齢によっても変化します。加齢が進むと徐々に睡眠時間が短くなり、適切な睡眠習慣を考える上で、年代や性別の配慮が必要となります。

・必要な睡眠時間は季節によっても変化します。夏季に比べ冬季には10~40分程度、睡眠時間が長くなります。

・睡眠時間には健康状態や生活環境等個人差があります。

 

年代別

【子ども】

・1~2歳児は11~14時間、3~5歳児は10~13時間、小学生は9~12時間、中学生以上は8~10時間の睡眠時間を確保することが推奨されています。

・朝起きる時間を決め日光を浴びること、朝ごはんをたべること、適度な運動により夜ふかしが習慣化しない工夫をしましょう。

【成人】

・個人差はありますが、適正な睡眠時間はおおよそ6~8時間、少なくとも6時間以上は確保しましょう。

・1日の活動で蓄積した疲労やストレスから回復させるため、睡眠で休養がとれている感覚(睡眠休養感)を高めましょう。そのためには、就寝直前の食事や、朝食抜き、運動不足など生活習慣を見直しましょう。

【高齢者】

・長い床上時間が健康リスクとなるため、床上時間が8時間以上にならないようにしましょう。

・日中の長時間の昼寝は避け、昼夜のメリハリのため活動時間を増やしましょう。

・食生活や運動等の生活習慣を見直し、睡眠休養感を高めましょう。

 

★参考

睡眠対策 |厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023