広報とよあけ 令和3年10月1日号
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お知らせ新型コロナワクチン接種のおはなし 10代のワクチン接種が開始されるなど、接種が進んでいる一方で、根拠が不明で真偽が明らかでない情報がインターネットやSNSなどで拡散され、不安を感じている人も多いと思います。 今回は、自分や家族、地域を守るために有効と考えられるワクチン接種について、藤田医科大学病院感染症科の土井洋平教授にお話を伺いました。 新型コロナウイルスの流行が厳しい局面を迎えています。今も感染した多くの方々が高熱、激しい咳、息苦しさなどに苦しんでいらっしゃいます。また、感染力が強い変異株が広がってしまった影響は大きく、家族の誰かが感染してウイルスが家庭に持ち込まれると、家族全員が感染してしまうケースが多く見られます。感染予防のために以下の2点はぜひとも守っていただくよう、ご協力をお願いいたします。―同居していない人とはマスクなしで喋らない(昼夜問わず、飲食時が最も要注意です)―マスクは不織布マスクを使う(ウレタンマスクだとウイルスが通り抜けます) その上で、ワクチンは新型コロナウイルスによる被害をさらに防ぐための強力な武器です。2回接種することで、発症、重症化、死亡のリスクを大幅に下げることができます。以下、ワクチンについてよくいただく質問と、それに対する回答を紹介します。A.現在日本で使われているmRNAワクチンはいずれも極めて有効で安全なワクチンです。2回接種しておけば、重症化したり死亡したりすることはほとんどなくなります。実際、入院を要している人はほとんどがワクチン未接種か、まだ1回しか接種していない人です(8月31日現在)。ただし、接種から半年程度を経ると、重症化や死亡は引き続き防ぐことができますが、感染や発症の予防効果は少しずつ下がってくるようです。「ワクチンが終わった後も感染対策をしてください」とお願いしているのはこのためです。A.ワクチンによる免疫の一指標である抗体価は、2回目接種後1週間程度で最大となり、その後下がってくることは多くの研究で示されています。ただ、ワクチンの効果には他の免疫も関与しており、上に書いたように実際に半年間以上ワクチンの効果があることが分かっています。専門家が答える、新型コロナワクチン接種Q&AQ.結局のところワクチンはどれくらい効くのですか?Q.抗体価が3か月で下がると聞いたので心配なのですが・・・はじめに感染症の専門家に聞きました4No.899 2021年10月1日号

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