広報とよあけ 令和2年6月1日号
22/30

お知らせ生涯学習課生涯学習・文化財係☎0562・92・8317主な指定理由○勅使池遺跡旧石器資料群 勅使池池畔から採取した旧石器(ナイフ形石器2点、彫器1点、縦長剥片1点)は、後期旧石器時代に遡る市内最古の遺物で、そのうち1点についてはサヌカイト製の国府型ナイフ形石器で、国内分布における東の限界域を示すものとして希少価値があること。○沓掛城址出土の「天文十七」墨書木札等附 出土陶磁器一括 本丸北側より出土した「天文十七」墨書木札は、共伴する他の日用品遺物に「西暦1548年」という絶対年代値が与えられ、大窯期(瀬戸・美濃に代表)の陶磁器の研究・学術的価値に寄与していること。 また、天文十八年以降の今川氏進出によって城が改変されたことを知る手掛りとなること。○上高根行者堂遺跡出土の軒丸瓦・平瓦・丸瓦 採取された軒丸瓦は、瓦当文様の構成要素や製作技法が平城京内出土の軒丸瓦と一致し、県内では見られない型式で希少性があること。また、中央政権に直結する機関の小規模な瓦葺き建物(古代東海道の駅家に関係する施設)が近くに存在し、その一部に使われていた可能性を示すもので、本市の交通の様相を考える上で学術的価値が高いこと。○両村塾址 江戸時代の儒学者・漢詩人である伊藤両村が開いた私塾で、門人に天誅組の大和義挙の中心人物となった松本奎堂を始め田宮如雲など傑出した人物を輩出していることや、勅使池の改修工事に尽力した中島金右衛門、神谷新兵衛など次の時代に豊明のために働いた人を多く育てたこと。 これらのことから近世尾三教育史上で占める地位が極めて高く、尾三地方における松下村塾に擬する評価がされていること。※詳しくは、市ホームページをご覧ください。現物をご覧になりたい場合は、生涯学習課へお問い合わせください。 令和2年4月1日、文化財4件を新たに市指定文化財(有形文化財・史跡)に指定出土陶磁器写真(瀬戸市提供)No.883 2020年6月1日号22

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です