広報とよあけ 令和元年12月1日号
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41“とよあけ花マルシェ”とは、花の街として豊明市をPRするために花イベントや花関連商品などにより、花に親しむ暮らしをお届けするものです。毎月花情報を連載しますので、お楽しみください。とよあけ花マルシェコラムとよあけ花マルシェコラム 40年以上前になりますが「真まわた綿色した~シクラメンほど、清すがしいものはない~・・・」と始まる歌が大ヒットしました。多分私以上の年齢の方のほとんどはこの歌をご存知だと思います。そしてこの歌をもってシクラメンという花は日本国民に広く知られることとなったわけです。「そうだね~。私はシクラメンがどんな花かは知らなかったけど、この歌のおかげで名前だけは覚えちゃいましたよ。」「わしも。で、どんな花だったかね?」いやいやご謙遜を。ご先輩方でシクラメンの花をご存じない方も珍しいと思いますが、あらためてシクラメンをご紹介させていただきましょう。 私たちが普段目にするシクラメンは地中海沿岸に自生するサクラソウ科シクラメン属の種しゅを観賞用に改良したものです。18世紀にイギリスで栽培がはじまり、これ以降ヨーロッパで新たな品種が作られ、戦後日本でも栽培がはじまりました。その後日本ではシクラメンの需要の伸びに従ってシクラメンの栽培者が増え、栽培技術が著しく進歩しました。現代日本のシクラメン栽培技術は間違いなく世界最高です。葉っぱは緑から銀色の中間色で、品種によって様々な斑まだら模様が入ります。匠たくみのシクラメン農家によって葉の姿が綺麗に整えられたものは、その葉姿だけでも十分に観賞価値があります。 ところで、シクラメンの花って逆さまに咲いてるって知ってました?「えっ?いつも見てるけど、そうだったっけ?」意外と知られてないけど、よーく見ると面白い咲き方をしてるんです。 シクラメンの花は蕾の段階からお辞儀をしたように下を向いていて、その体制のまま茎が伸び、花は真下を向いて開きます。そのまま咲き進めば、下を向いてるのがバレバレだけど、花びらは平へいかい開でとどまらず、花の後ろ側までそっくり返ります。すべての花びらが揃って上を向いてしまうので、あたかも普通に咲いているように感じてしまうんですね。お時間があれば、ぜひ確認してみてくださいね!執筆 愛知豊明花き流通協同組合 理事長 永田 晶彦写真は筆者撮影 晩春に北国へ渡って子育てを終えたツグミ・シロハラやジョウビタキは子育てを終えて何千キロの大海原を飛ひしょう翔して当地に姿を見せてくれます。ついお帰りなさいとつぶやいてしまいます。鳥たちは国籍はなく世界のどこの国にもパスポートがなくても自由に往き来できるのが羨うらやましいです。 庭にはピラカンサ・ムラサキシキブ・サクランボ・ツバキなど鳥が好む実のなる木など50種ほどあります。また、水のみ場と水浴ができる極小さな池をもうけています。 鳥は飛翔するうえで羽をいつも清潔に保つために羽はづくろ繕いを日常的に行っています。 冬季には、山野に鳥の食物が少なくなるので、餌台を設けてパン屑くず・ヒマワリの種やミカンの輪切りを置いたり地面にパン屑を置いて鳥の飛来を待ちます。最初にやってくるのはヒヨドリ・メジロ・スズメそして安全を確かめながらツグミ・アオジ・ジョウビタキと続きシメも顔をみせてくれます。こんな様子を縁側で観察したり写真を撮影していると時の過ぎるのを忘れてしまいます。 「うぐいすの笠おとしたる椿哉」芭蕉豊明市史(自然)編集委員三浦 馨「羽繕い」 鳥の腰に尾びしせん脂腺がありそこから出る脂を羽根に塗り防水を施こすこと。冬季に庭へ訪れる鳥ピラカンサの実を食べるツグミ柿の実を食べるウグイス下を向いてそっくり返るシクラメンの花(画像提供:愛知豊明花き流通協同組合)

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