広報とよあけ 平成30年12月1日号
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35“とよあけ花マルシェ”とは、花の街として豊明市をPRするために花イベントや花関連商品などにより、花に親しむ暮らしをお届けするものです。毎月花情報を連載しますので、お楽しみください。つくしよそおととのすとよあけ花マルシェコラムとよあけ花マルシェコラム 年の瀬に差し掛かり、またもあわただしいまま一年を過ごしてしまったことに、充実感と寂しさがほのかに沸き立つこの頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? さて、たびたび「このコラムの字が小さくて読みにくいのよ!」とのご指摘をいただき、“しからば紙面を広げては”ともいかず、今回からは字数を少々減らすことにご理解ください。 日本を含め雪の降る国では、冬を迎えると、ほとんどの草花は冬の戸外で楽しむことができないので、春までは室内園芸にシフトするのが一般的ですね。「ポインセチアとかシクラメンみたいな?」そう、そんな感じです。 しかし草花において例外的に冬の戸外で楽しめるのがハボタン。ハボタンはアブラナ科アブラナ属、そう、菜の花やキャベツの仲間です。ハボタンの歴史ははっきりしていませんが、安あんえい永7年(1778年)山やまおか岡恭きょうあん安が著した『本ほんぞうせいせいか草正正譌』草そうぶ部/甘かん藍らんの項に「俗名ハボタン又牡ぼたん丹菜なトと云いう菘すずなノ類たぐいナリ」と初めて登場し、日本以外にはその存在がなかったことから、江戸時代以前に渡来した食用の品種を江戸前期に国内で観賞用に改良したものとされています。つまりハボタンは100%日本人により品種改良が行われ、食用から観賞用へ大変身を遂げた園芸植物なんですね。「日本人が作り上げたって聞くと悪い気しないね~」そうでしょ!ちなみに名古屋ではちりめんハボタンが開発され、戦前まで名古屋はハボタンの大産地だったんです。 古くより冬の風物として日本人に愛されてきたハボタンですが、近年は葉の表面に光沢がある照葉タイプの品種をはじめ、花と見間違うような美しいものがたくさん作られています。「ガーデニングはしばらく一休み、ホッ!」と思われていた皆様、ごめんなさい。ハボタンのおかげで、近頃、日本の冬はガーデニングシーズンに編入されてしまっています~!執筆 愛知豊明花き流通協同組合 代表理事 永田 晶彦を向けても多く飛び交っていました。その後、高度経済成長期により、自然環境は大きく変貌し、アカトンボの減少が始まったと考えられます。これは、全国的現象で、ちなみに鹿児島県では危機にひんしている「絶滅危惧Ⅰ類」に、隣の三重県では「準絶滅危惧」に分類されているようです。原因は多くの学者によって調査研究されているようですが、本市の場合の変遷について触れてみたいと思います。 昭和50年代、まだ小学校の学習水田やプールで早朝羽化の観察ができましたが、平成元年頃のプールでの調査ではアカトンボの幼虫は減少し、シオカラトンボの幼虫が目立つようになりました。 水田、河川からプールや小さな水溜りに生育場所を求めたトンボたちは現在どうしているか平成29年、平成30年、小学校の協力を得て調査してみました。その結果、多数の個体が確認できましたがアカトンボ(アカネ属)の幼虫についてはコノシメトンボを除くと数個体しか見つかりませんでした。 長い間培ってきた人とトンボの共生をいかに次世代へつなげていくか考えてみたいと思います。豊明市史(自然)編集委員 浅井常典 広報とよあけ6月1日号では、ウスバキトンボについて、人との関わりの中で触れてみましたが、今回は秋の風物詩ともいわれるアカトンボの代表的存在であるアキアカネについて豊明の自然環境の移り変わりの中で考えてみたいと思います。 俗にアカトンボと呼ばれるアキアカネは昭和30年代前半、秋の稲こき時期には、左右どちらに顔アキアカネナツアカネトンボから見た豊明の自然 その七~最近のトンボ事情~ハボタンのみで作られたクリスマスリース見ることも少なくなった秋の風物詩

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