広報とよあけ 平成30年11月1日号
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35“とよあけ花マルシェ”とは、花の街として豊明市をPRするために花イベントや花関連商品などにより、花に親しむ暮らしをお届けするものです。毎月花情報を連載しますので、お楽しみください。つくしよそおととのすとよあけ花マルシェコラムとよあけ花マルシェコラム 節気は『霜そうこう降』そしてそろそろ『立りっとう冬』と「冬」の文字が現れ始めるのですが、東海道周辺はまだまだ寒いとまではいかず、とても過ごしやすい日々が続いていますね。 この時期はあちこちで催しが開かれ、皆さんお出かけになることが多いと思います。その目的の一つである「紅もみじが葉狩り」は春の「お花見」同様、特に法的に義務化されているわけではないのに、多くの人がついつい巻き込まれてしまう日本最大級の文化イベントです。今回はその主役である「モミジ」についてお話ししたいと思います。「ん?モミジって花じゃないし!」・・・って言われるだろうと思っていました。モミジの花については最後にご紹介させていただきます。 モミジはムクロジ科(以前はカエデ科)カエデ属のうち、日本原産あるいはその園芸種で、かつ葉が小さめで紅葉が美しいものを指します。ですからよくある「モミジとカエデはどこが違うの?」というご質問の答えは「モミジはカエデの一部で、日本原産・・・(上記繰り返し)」で正解です。カエデの仲間なので、近くの公園で目にするハナノキとか、カナダの国旗の柄で有名なシュガーメープルも同じ仲間です。カエデの仲間のほとんどは冬を前にして紅葉します。またカエデ以外にも、フウ、サクラ等紅葉する落葉樹はたくさんありますが、中でもモミジの紅葉は別格として扱われ、日本では古くから紅葉の美しいモミジの種を選び増やしてきた歴史があります。 モミジは日本独自のものであり、長い歴史においてそれが国内に広がっていったため、モミジが紅葉する風景は日本だけのものだったわけです。日本文学が中世以前すでに世界最高水準であったという驚きの事実は、日本がモミジの紅葉する情緒ある風景を持ち合わせていたからだと考える人も少なくありません。「ふんふん、この意見には同調できるなぁ」でしょ? モミジを詠った歌はあまりに多いので、皆さんそれぞれにご存知の歌があると存じますが、世間でもっとも知られているのは百人一首の17番目にある在ありわらのなりひら原業平の歌でしょうか。千ちはや早ぶる 神かみよ代もきかず 龍たつ田たがわ川 からくれなゐに 水くくるとは(古今和歌集294) この近くでモミジの紅葉で有名なのは香嵐渓。山一面のモミジの紅葉を眺めることができます。また、この時期小おばら原村では四季桜が満開となり、モミジの紅葉とともに咲くサクラを楽しむことができますよ。 それでは、今回はここまで・・・おっと、忘れてました。最後に華やかな春の桜の横でひっそりと咲くモミジの花の写真をご紹介して、お別れします。執筆 愛知豊明花き流通協同組合 代表理事 永田 晶彦 一年草、茎はつる性で左巻き、よく分岐し、長さ数mになります。葉は心臓形で深く切れ、長い柄があって互生しています。葉質は薄く、上面に直立した毛が生えています。 短い柄のある花序を出し、ロート状の薄い青色の花をつけます。花色は様々で、他の帰化アサガオ類と異なります。 果実は短たんかん柄があって上を向き、扁球形、無毛または立毛を散生し、3室、6種子を入れ、肥大した萼がくに包まれています。 水田、畑で増えすぎて困っている帰化アサガオは、ヒルガオ科でサツマイモの仲間ですが、花が次々と咲き、種子で増えます。 原産地は熱帯および温帯アメリカで、つる性で気温が高いほど生育が旺盛になります。 すでに日本に数種類が侵入しています。帰化アサガオは条件がよいと一株で数千~数万粒の種子を作ります。種子は寿命が長く、土の中で何年も生きています。帰化アサガオを見つけたら、種子ができる前に防除してください。帰化アサガオは朱色の花はマルバルコウソウ、ピンクの花はマメアサガオがあります。豊明市史(自然)編集委員小笠原 昇一マルバアメリカアサガオの花マルバアメリカアサガオ~やたら畑に増え続ける      帰化アサガオ~

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