広報とよあけ 平成30年8月1日号
35/36

35“とよあけ花マルシェ”とは、花の街として豊明市をPRするために花イベントや花関連商品などにより、花に親しむ暮らしをお届けするものです。毎月花情報を連載しますので、お楽しみください。つくしよそおととのすとよあけ花マルシェコラムとよあけ花マルシェコラム 花についてお話しているとき、つい誤りを口にしていることに気づき、訂正すると、話し相手から「弘こうぼう法も筆の誤りですわね」などとおっしゃっていただけます。しかし、少し若いころはとても「弘法」などに例えていただけるはずもなく、このような場面では「ははは!猿も木から落ちるとはこのことだ」と周りから激励をいただいておりました。つまり、以前はサルであった自分が、年月を経てヒトに進化したわけで、改めて歳を取ることのありがたさを感じる次第です。 さて、サルが木から落ちる要因の一つとして、木登りすると滑りやすい幹の存在が思い浮かんだりしますよね?日本ではこのように幹がツルツルした樹木を「猿さるすべり滑」と表現したようですが、現在その名称を独り占めにしているのが、まさに「サルスベリ」という木です。 サルスベリは中国南部原産のミソハギ科サルスベリ属の落葉中木で、真夏にたくさんの花を咲かせます。元禄7年(1694)貝原益軒が著した『花か譜ふ』第三巻に初めて百ひゃくじつこう日紅という名前で登場し、この頃すでに日本に伝来していたことがわかっています。百日紅の名称は6月から9月までの100日間次々に鮮やかな花が咲き続けることから付けられたようです。今では「百日紅」と書いて「サルスベリ」と読むのが一般的になっていますよね。 『花譜』には百日紅の項の冒頭で「又紫しびのはな微花といふ」と記されていますが、この「紫微花」は本来「ズーウェイフア」と発音する中国の呼称です。古代中国の天文学では天球を太たいうぇい微、紫ずーうぇい微、天てぃえん市しーの3つの区画に分け、北極を中心とする区画が紫微。ここは天帝の所在地もある宇宙の中心ともいえるところです。「いやはや、何か、スケールが違いますね!」そう、中国ではサルスベリにこんなすごい名称が与えられているんです。日本ではやや主役から外れたところにいるサルスベリですが、どうぞその厳かな面を思い浮かべながらご観賞いただければ幸いです。 最後に中国に伝わるサルスベリの伝説を紹介し、今回は失礼をば。暑中・残暑併せてお見舞い申し上げます。 「古代、“年にえん”と呼ばれる凶悪野獣が人畜無数を害したので、紫微の神が神仙となり下界に下り、“年”を捕らえて深しんざん山に封じ込めた。そして一年に一度だけ山を出ることを許した。“年”を監督するため紫微の神は地上に残り、サルスベリに化身し、周りを花で満たした。それによって地上に平安な生活がもたらされた。」 このことから家の周りにサルスベリを植えると一生の幸せになれると言い伝えられている。(传说如果家的周围开满了紫薇花,紫薇仙子将会带来一生一世的幸福:翻訳筆者) 執筆 愛知豊明花き流通協同組合 代表理事 永田 晶彦アオサギは、羽を広げると160cmになり、日本のサギ類の中で最も大きく、市内で観察される鳥の中で最大の大きさです。生活をする場所は池ちはん畔や河川で、田んぼに生息する魚、カエル、タニシなどを餌にしています。阿野町の琵琶ケ池には年間を通して大勢の人が魚釣りを連日楽しんでおられます。岸辺にはいつもアオサギが釣り人のそばに立ち止まっています。いつもは、池畔や田んぼでは、人が近づくと飛び立つのにどうしてかなと観察していました。釣り人は、釣り上げる瞬間に快感を得ているようで、普段は釣り上げた魚は池に放していますが、アオサギがいる時には岸辺に向けて魚を投げます。するとアオサギは、すぐ魚をくわえて水辺に飛び、水で洗い頭から飲み込みました。釣り人と鳥の連携?の微笑ましい光景に接し、心の休まりを感じられます。厳冬の池にて、結氷したところに、アオサギが降りて歩くことがあります。滑って転ぶかなと見ていると、咄とっさ嗟に羽を広げて体制を整えました。餌のない氷上の戯たわむて体制を整えました。餌のないたわむて体制を整えました。餌のないれでしょうか?つくしれでしょうか?つくし鳥の観察をしていると、思いもよらない感動が得られます。豊明市史(自然)編集委員ととの豊明市史(自然)編集委員ととのす豊明市史(自然)編集委員す三浦馨人と鳥の信頼関係鳥の戯れアオサギ「蒼鷺」

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です