多年生マメ科のツル性植物で、抜群な繁殖力を持っています。空き地に一面にひろがり、他の植物が生育できないようにします。茎はツルで樹木に巻き付いて上へ伸びていきます。
花、茎、根のすべてが利用できる有益な植物です。花は紫色を基調とした優雅さを誇り、夏から秋のお茶花に利用されています。
細長い茎であるツルは強い繊維からできていて、これを使って葛布を織ります。昔は衣服として、現在では民芸的なテーブルクロス・壁紙等に使われています。
根は葛粉の原料になる良質の澱粉(でんぷん)をたくさん含んでいます。この葛湯は発汗、解熱の効果もあり薬用植物として利用されています。
葛餅は、鍋に葛粉と砂糖を入れ、水を加えてよく混ぜます。中火で透明感が出るまでよく練ります。平たい型に移し、表面を平らにし、よく冷やします。三角や四角に切り、黒蜜ときなこをかけておいしくいただけます。