令和2年4月1日に、新たに4件の文化財が市指定文化財になりました。

勅使池遺跡旧石器資料群(有形文化財)

主な指定理由

 勅使池池畔から出土した4点の石器は、後期旧石器時代に遡る市内最古の遺物で、その内1点についてはサヌカイト製の国府型ナイフ形石器で国内分布における東の限界域を示すものとして希少価値があること。

ちょくしいけいせききゅうせっき

沓掛城址出土の「天文十七」墨書木札等附 出土陶磁器一括(有形文化財)

主な指定理由

 本丸北側より出土した「天文十七」墨書木札は共伴する他の遺物に「西暦1548年」という絶対年代値が与えられ、大窯期(瀬戸・美濃に代表)の陶磁器の研究・学術的価値に寄与していること。また、城の改変を知る上で重要な意味をもつ資料であること。長さ5.1cm、幅2.6cm、厚さ0.45cm

「天文十七」墨書木札

「天文十七」墨書木札形状

上高根行者堂遺跡出土の軒丸瓦・平瓦・丸瓦(有形文化財)

主な指定理由

 採取された軒丸瓦は瓦当文様の構成要素や製作技法から平城京内出土の軒丸瓦と一致し、県内では見られない型式で希少性があること。また、中央政権に直結する機関の小規模な瓦葺き建物(古代東海道の駅家に関係する施設)が近くに存在し、その一部に使われていた可能性を示すもので、本市の交通の様相を考える上で学術的価値が高いこと。

上高根行者堂遺跡出土の軒丸瓦

 

両村塾址(記念物・史跡)

主な指定理由

 江戸時代の儒学者・漢詩人である伊藤両村が開いた私塾で、次の時代に豊明のために働いた人を多く輩出していること。近隣市町への影響や関心も高く、近世尾三教育史における高い評価がされていること。

両村塾址

平成29年4月1日に、新たに2件の文化財が市指定文化財になりました。 

主な指定理由

 桶狭間の戦いにおける今川軍の軍事的な拠点となった城の一つとして、数多くの歴史史料に記され戦国末期の遺構を良好な状態で残していること。

新たに指定文化財が指定されましたの画像その1  

     

主な指定理由

 古代・中世より多くの和歌・紀行文等によって記す二村山景勝地の一部をなし、今なお良好な景観や遺存状態を保っていること。

 

新たに指定文化財が指定されましたの画像その2